(再)経営のプチヒント 4 『メタボな貸借対照表Ⅱ』

(再)経営のプチヒント 4 『メタボな貸借対照表Ⅱ』

記事
ビジネス・マーケティング
前回は、「御社の決算書、ちょっとメタボ気味ですよ。少しスリムに
されたほうがいいんじゃないですか。」程度の『イエロー』メタボでした。

今回は、完全にメタボ。
健康診断で言えば、「特定保健指導」必須の『レッド』なメタボです。

ザックリというと、いわゆる『雑勘定』と言われるものです。
雑勘定というのは、前回ご説明した「主要勘定」以外。
資産勘定で言えば、「前渡金」「未収金」「立替金」「貸付金」等々。
負債勘定で言えば、「前受金」「未払金」「預り金・未払税金」等々。

これらの勘定は、決算の時に"たまたま"残ってしまった場合。
例えば、翌月払いの「給料」や、「諸経費」などは、あって当たり前。
逆に、無ければ「経費計上していないのではないか?」となり不自然です。

ただ、あっても翌月、遅くとも翌々月には、消えるはずの勘定が、
決算書に何か月分も残っているのは、完全に不自然で、
資産勘定であれば、「資産性なし」もしくは
「本来経費とすべきものが、経費計上されていない。」
 ⇒ 『損益計算書』も修正する必要になる可能性が高い
負債勘定であれば、『資金収支』が見た目以上にタイトだと
判断されることになります。

いずれにしても、「あまり健全な決算書ではないな。」と
私が融資審査に関与していた時には、感じていました。

そして、これらの「メタボ勘定」を本来の経理処理をしたら、
「損益計算書」はどうなるか。
その結果「貸借対照表」はどうなるか。
と修正したものが、『正常収益力』『実質貸借対照表』と言われるもので、
「自己査定」といって、金融機関が取引先企業の評価に使う数字になります。

また、「払うべきものを払ったら、資金繰り(表)」はどうなっていたのか。
今後、どうなるのか。も、融資判断のポイントになります。

このような見方は、金融機関だけのものではなく、
決算書から取引先の信用状況を把握する際にも、有効なものと言えます。

最後に、「これはあかん」という勘定があります。
『現金』勘定です。
ごく特殊な業態以外は、普通、現金を「何百万円」も持っているとは、
考えられませんが、意外とそういう決算書を提出されてくる申込企業さんが
ありました。
このような決算書は「実態を反映していません」と自ら言っているようなものです。(100%とは言い切れませんが・・・。)

「こんな見方をされているんだな。」という目で、ご自身の会社の決算書を
見直してみてください。なにか、改善のヒントが見えてくるかもしれません。

次回は、提出された決算書から、『正常収益(計算書)』『実態貸借対照表』に
どのように修正するかについて、説明させていただく予定です。

                        以上、富太郎でした。

☆ 過去に「コラム」に投稿した内容に再掲示です。
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