オプションSQに絡んでの波乱も!? 今週の相場見通し

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マネー・副業
☆ 株式相場展望 -週報- ☆  2021/4/4(日)
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☆ 来週の相場見通し
☆ 米国市場
 先週の米国市場は週末のイースター休暇に向けての買戻しなどもあって堅調、ダウ平均は高値更新となった。経済指標も好調なものが多く見られ、景気回復期待が強まり、大型の経済対策なども好感されて買戻しを急ぐ動きとなった。金利上昇懸念はFRB(連邦準備制度理事会)高官の金融緩和継続発言などもあって和らぎ、増税懸念も特に問題視されるということでもなく堅調な地合いが続いた。
 今週は先週末の雇用統計が予想を大きく上回って改善していたことなどが好感されて買い先行となりそうだ。ただ、ある程度織り込まれていたことや目先的な過熱感もあり、上値も重くなるだろう。積極的に買い上がる材料も特にないと思われ、買戻し一巡となったものから売り直されるということになりそうだ。景気敏感株の中にも買われすぎ銘柄も多くなっており、いったん調整感が強まると大きく調整となることもあるだろう。
 今週は月曜日にISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況感指数や製造業受注が発表され、水曜日は貿易収支とFOMC(公開市場委員会)議事要旨が発表されます。木曜日は新規失業保険申請件数や住宅着工件数、フィラデルフィア連銀景況感指数が発表され、PPI(卸売物価指数)や卸売在庫・売上高が発表されます。
☆ 日本市場
 先週の日本市場は米国株高などもあって堅調となった。上値の重い展開場面も多かったのだが、指数に影響の大きな銘柄は高く、日経平均だけは堅調という雰囲気だった。買戻しを急ぐような場面も見られて週末も大きく指数が押しあげられる展開だった。
 今週の日本市場は週末の夜間取引で節目とみられる3万円を超える場面もあり、買い先行となりそうだ。ただ、まずは3万円をこえるのかどうかということになりそうで、3万円を超えて売られるのかどうかが注目される。週明けの米国市場が堅調となれば、その後も出遅れ銘柄などを中心に堅調な地合いが続くのだろう。ただ、指数に影響の大きな銘柄はまだまだ買われ過ぎ感が強く、上値も限られそうだ。
 新年度を迎えての買いが一巡となると上値も重くなりそうで手仕舞い売りに押される場面も出てきそうだ。買戻し一巡となったものから売り直されるような展開になるだろう。米国金利の上昇などが見られるとさらに売られるということもありそうで、買い難さが強まるなかで手仕舞い売りに押されることになると思う。ただ、オプションSQ(特別清算指数)算出に絡んでの先物の売り買いで上げ下げ加速される場面もありそうで、上がるにしても下がるにしても大きくなることを想定しておいても良いと思う。
 今週は月曜日に日銀当座預金増減要因見込みが発表され、火曜日には毎月勤労統計や家計調査、輸入車販売実績や新車・軽自動車販売などが発表される。水曜日は貿易統計や景気動向指数速報値が発表され、木曜日は国際収支やオフィス空室率、特定サービス産業動態統計速報、消費動向調査、景気ウォッチャー調査が発表される。金曜日はオプションSQ(特別清算指数)算出がある。
☆ 一目均衡表 テクニカル分析
・NYダウ
 上値も重くなってきている。下げ渋りそうだが、移動平均線からの乖離も大きくなってきており、目先的な過熱感から上値の重い展開が続くのだろう。
 予想レンジ  323,400ドル~33,200ドル
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・ナスダック指数
 移動平均線を抜けてきたので上値を試す動きが続くのだろうが、雲の上限=先行スパン1で上値を押さえられるだろう。
 予想レンジ  13,200pt~13,500pt
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・日経平均
 雲を抜けてきたが、ここからは上値も重くなり、雲のサポートや25日移動平均線や基準線のサポートを確認するような場面もあるだろう。
 予想レンジ  28,500円~30,500円
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・日経ジャスダック平均
移動平均線からの乖離も大きく上値の重い展開が続くだろう。25日移動平均線や基準線のサポートを確認することになるだろう。
 予想レンジ  3,850円~3,950円
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・ドル円
 上値を試す動きになったが、さすがに上値も重くなった。当面、高値圏での保ち合いが続くだろう。
 予想レンジ  110.0円~111.5円
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・今週の相場見通し


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