ポートフォリオ記事1|完全丸投げ|20代前半男性 飲食ホール→IT企業営業

ポートフォリオ記事1|完全丸投げ|20代前半男性 飲食ホール→IT企業営業

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ビジネス・マーケティング
実際にご依頼いただいた案件をもとにした事例紹介です。ご相談時の状況から内定までの経過に沿って、応募書類をどのような考え方で作成したのかを書いています。ご自身と近い経歴の事例があれば、依頼を検討する際にお読みください。
※個人が特定されないよう、内容を変更している箇所があります。

№1.飲食チェーンのホールスタッフからIT企業の営業職へ|生成AIで作成した応募書類を書き直した事例
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■ ご相談時の状況

ご依頼の背景には、生成AIで作成した応募書類への不安がありました。

ChatGPT、Claude、Geminiと複数のサービスを試され、有料プランも利用した上で書類を作成されたとおっしゃっていました。ChatGPTについては、220ドル(35,000円)課金したものの、いまいちしっくりこない、実際に書類選考の通過率も思わしくないという相談でした。

最初はAIを活用して、品質の高いものが仕上がったと感じていたものの、読み返すとテンプレートに当てはめたような内容で、同じ趣旨の要素が繰り返されており、冗長な印象だったということです。また、そもそもこの表現で合っているのか、応募先が求める内容になっているのかも判断できず、第三者に見てもらう必要性を感じたということで、販売総数が2000件以上の私にご依頼いただいたという次第です。

■ 生成AI活用の問題点

生成AIの出力は、文法が正しく、語彙が平易で、論理展開も滑らかです。要するに、模範解答的で無難な文章を書くのはとても得意なんだと思います。一方で、応募書類というのは、一人ひとりの「人生」をまとめるような感じですから、記載する内容は、その人ごとに本来異なるはずです。

つまり、算数のように、1+1=2という答えがあるわけではなく、応募先に応じて変える必要があり、そして自分の経験と組み合わせる視点が不可欠なわけですね。それをAIに丸投げしてどうにかしようというのは、ある意味、都合の良すぎる話しだとも思います。

そもそも、「どの程度のクオリティであれば書類が通過するか」という情報は、とても限られるわけです。社外秘・個人情報などが複雑に絡む領域ですから、インターネットなどで無料で手に入れられる情報は少なくて当たり前といえます。そうなると、AIは一体何を根拠に書類を作成しているのか、これは大いに疑問です。

■ 採用側の視点

採用担当側としても「ほとんどの応募者の書類がAIで作成したように見える」、「内容が均質化していて選考評価が難しい」、「AIが浸透する前と比較して明らかに定型的になった」という声もあります。

全く話しが変わってしまいますが、スーパーマーケットの牛肉売場に置き換えて説明したいと思います。分かりにくかったらすみません。

1人暮らしの方が、買い物に使える時間も予算も限られた状態で牛肉を買うとします。

売場に着いてまず目に入るのは、並んだ大量のパックです。1つずつ手に取って見比べる時間はないので、棚全体を眺めることになります。その距離感では、もちろん肉質の違いまでは分かりません。分かるのはパッケージの大きさくらいで、1人暮らしであれば、大きいパックはこの時点で候補から外れます。

その次に見るのは、多くの場合、肉そのものではなく値段です。そもそも予算オーバーだと買えないのですから、値段から見るのは自然なことですよね。産地や部位を気にするのは、さらにその後です。そして、肉質を見てもらえるのは、大きさと値段で残ったパックだけということになります。

これが採用担当者の目線とほぼ同じです。最初の「大きさ」にあたるのが書類の枚数で、極端に多い書類は読む前にはじかれます。次の「値段」にあたるのが年齢や学歴などです。読み込まなくても目に入り、他の応募者と並べた瞬間に違いがすぐ分かります。職務内容や自己PRを読んでもらえるのは、ここまで残った書類だけです。

書類が均質化したときに誰が不利になるか、見えてきませんか。年齢が高めの方、学歴、職歴に自信がない方です。中身で差がつかなければ、年齢と学歴だけで比べられることになりますし、そのどちらも、今から変えようがありません。

一方で、同じ売場の中に、パッケージの色が他と違って、肉の詰め方も綺麗で、欲しい重量と予算にも収まっているパックがあったとします。最安値ではなかったとしても、そちらを買う確率は高まりますよね。応募書類も同じで、他の応募者と並んだときに手を伸ばしてもらえれば、年齢や学歴だけで判断される前に、中身を読んでもらえます。

率直に申し上げます。私はこれが得意です。ご依頼いただいた方が、転職活動はスムーズになります。

■ 応募先がIT企業であること

今回は応募先がIT企業ということで、もはや当たり前にAIは活用されていると考えるべきです。そして、他の業種よりも、「AIによる効率化」という意識は高いと考えられます。そのため、AIで作った生半可な応募書類など、誰の目にも留まらず選考落ちすることもあるわけです。書類選考の一次スクリーニングにAIを導入している企業もあります。AIで作った書類がAIに評価されるわけですから、すごい時代です。

つまり、ここで言いたいのは「すごくAIに慣れている人に対して、AIで作成した書類を提出しても大して効果無いですよ」ということです。

■ 書類の品質以前に必要だったこと

ヒアリングを重ねる中で見えてきたのは、文章の品質以前に、ご自身の経験の棚卸しが進んでいなかった点です。生成AIに送っている材料が「ホールスタッフとして接客をしていた」という水準であれば、出力も一般的な内容にしかなりません。

ただ、これはご本人が悪いという話ではないんですね。毎日やっていることですから、それはもはや当たり前になっていて、わざわざ言語化する機会なんて普通はありません。私がヒアリングで細かく聞いていくと、ほとんどの方が「そんなことまで書いていいんですか」とおっしゃいます。書けることは実際にはたくさんあって、ご自身で気づいていないだけです。

実際のホールの現場は、判断の連続です。ピークタイムには新規客の案内、注文の催促、会計待ちが同時に発生しますから、その場では誰を最も待たせてはいけないかを見極めながら動くことになります。席の組み方や、同時に入店した組の注文を受ける順番まで含めて、提供が遅れないようにする判断を毎日繰り返しているわけです。クレームが起きたときに、どこまで自分で対応して、どこから社員に上げたのか。新しく入ったアルバイトに、何をどう教えたのかなど、飲食店のホールスタッフとしては当たり前っちゃ当たり前かもしれませんが、それをちゃんと書かないと実際に働いている姿が思い浮かびません。

あわせて、その経験がどの観点から応募先と合致するのかを考える必要がありました。ここは棚卸しとは別の作業です。経験を思い出して並べただけでは、まだ書類になりません。異業種への転職では、経験の有無そのものよりも、これまでの経験を応募職種とどう繋げていくかが大事です。

ホールスタッフの経験がそのまま営業職で評価されることはありませんが、限られた時間の中で相手の状況を見て動いた経験であれば、営業職の採用担当者にも伝わります。同じ出来事でも、どの側面を切り出して、どの表現で書くかによって、読み手の受け取り方は変わるわけですね。そして、この置き換えは応募先ごとに変わります。だからこそ、応募先(業種や職種)を全く決めないまま書類を作っても効果がありません。今回、書類の作成に入る前に応募先の絞り込みから着手したのは、そのためです。

■ 実際の対応

まず大まかな経歴を伺い、その上で細かな部分を聞き取りました。業種は大きく異なりますが、ホールスタッフと営業職には対人折衝という共通する部分があります。1日にどのくらいの人数と接していたのか、どのような場面でご自身の判断を求められたのかといった定量的な情報も追加で伺い、営業職の選考で読み手が場面を想像できる内容にまとめました。

あわせて、IT企業といっても業態は様々なため、どのような視点で求人を探すべきかについても助言しました。結果として応募先の候補が絞り込まれ、その求人に合わせて書類を作成する形で進めています。

■ 結果

IT企業の営業職で内定を獲得されています。

ご本人からは、書類が応募先に合った内容になったこと以上に、作成前のヒアリングでご自身の経験を細かく思い出す作業が有意義だったという声をいただきました。それまでは業務内容を中心に振り返っていたものの、改めて考えると、常に何かを考えながら仕事をしていたこと、お客様から感謝の言葉をいただく場面があったこと、喜んでいただくためにご自身の判断で動いた場面があったことが出てきたとのことです。それらが書類に反映され、自信にも繋がったと伺いました。面接でも、実際の経験と当時の考え方を自分の言葉で説明できたことが内定に繋がりました。

作成の過程では、接客で培った提案力という強みも見つかりました。カスタマーサクセス職など別の道の選択肢まで見えてきたと喜んでいただき、書類づくりが次のキャリアを考えるきっかけにもなったとのことでした。

■ おわりに

私は生成AIを否定するつもりはありません。ただ本音では、転職活動の難易度はより上がったんじゃないかとも感じています。

書類作成の効率性は格段に高まりました。一方で、それはご自身だけでなく、他のライバルも同じです。全員が同じ武器を持った以上、効率では大した差はつきません。あとはクオリティをどう高めるかがとても大事になりました。

そして、そのクオリティを1人で高めるのは、なかなか難しいものです。今回の方も、書類そのものは成り立っている印象もありました。それでも通らなかったのは、書類が「その人のもの」になっていなかったからです。書いてあることは全部正しいのに、読んでも人物像が浮かんでこない。応募先を変えても、そのまま提出できてしまう。そういう書類でした。

この「自分では気づけない」という部分こそ、第三者にフィードバックを貰う意味があると思っています。その相手として、私はココナラだけで2,000件以上の実績があり、ココナラPRO認定も受けている正真正銘のプロです。

書類の作成や面接対策を依頼する、というよりも、これからの長いキャリアの転機として、ぜひお声掛けいただきたいと思っています。同じ時代を生きる仲間として、ここを転機に歩んでいきましょう。

以上、ご覧いただきありがとうございました。
「想いの具現化」 by中条

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