学校へ行けなくなった生徒⑦

学校へ行けなくなった生徒⑦

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コラム

部活を辞めたら、学校も消えた


タイチは、サッカー部だった。

朝練。

放課後練。

土日の試合。

足首が痛くても、休まなかった。

休むと、ポジションがなくなる。

ミスをすると、先輩がため息をつく。

監督は言った。

「悔しかったら努力しろ」

タイチは努力した。

でも、努力しても怒られた。

ある日、試合で大きなミスをした。

帰りのバスで、誰も隣に座らなかった。

次の日、タイチは部活を休んだ。

その次の日も休んだ。

やがて、学校にも行けなくなった。

母親は聞いた。

「部活を辞めるだけじゃだめなの?」

タイチは答えられなかった。

学校の中で、部活は一つの場所ではなかった。

教室にも、廊下にも、食堂にも、グラウンドの砂がついていた。
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