次にホーソン実験のお話です。ホーソン実験とは1924年から1932年にアメリカで行われた生産性向上の要因を調査の実験です。いくつかの種類の実験が行われましたが、この中にはコミュニケーションに関係するものもあります。
調査A.個人の感情と生産性の関係性
従業員のモチベーションには労働環境や待遇よりも、職場における人間関係や仕事への適正・興味が重要であることが分かりました。
調査B.集団での作業に人間関係が影響するか
この調査で分かったことは主に3つあります。
1.労働者は場面に応じて労働量を調整している。
2.生産性は労働者の能力よりも意識に左右される。
3.上司と良好な人間関係を築いている方がミスが少ない。
1から分かることは労働者の仕事量は常に一定ではなく、周りの状況に応じて変動するということです。この要因には人間関係が影響します。
2から分かることは生産性はスキルよりもマインドの影響が大きいことです。「性格や対人関係に問題はあるけれど、あいつは仕事ができるから…。」という理由で特定の人の問題に目を瞑る管理者は少なくありませんが、これは間違いである可能性が高いということになります。
3から分かることは、上司との関係が良ければ情報が早く回ってきますし、何をすれば良いのかへの理解も早く、仕事が適切に行われるため周囲からの信頼関係も醸成されやすいことが想像されます。