怒るというのは簡単ではない? 第4回(全4回)

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ビジネス・マーケティング
(昨日の続きです)
『誰でも怒ることはできる。それは簡単なことだ。しかし、怒るべき人に対して、ふさわしいタイミングで、ふさわしい目的で、ふさわしいやり方で、ふさわしいだけ怒るというのは簡単ではない。』(アリストテレス)

そうだとしても怒る役割というのは私だって嫌なものです。嫌われる覚悟を持って臨まなければならないことも少なくありません。ところが、管理職の役割をもらっていても、この覚悟ができていない人もいます。

管理職がなぜ管理職なのかを考えればやるべきことは明白です。管理職とは与えられたメンバーの力を使って組織として成果を上げていくための機能を果たすべきポジションです。自分の人気のためにあるのではありません。それが自分のものであれ他人のものであれ、「嫌われたくない。」などと個人的な感情を気にしてなすべきことができないようでは管理職失格だと私は思います。

そして、怒ることができない管理職の多くは、どういうことについては怒るべきなのかの基準を持ち合わせていないようにも見えます。一体「怒っちゃダメ」なんて誰が言い出したのか知りませんが、怒らないから怒り方の練習が足りず、知識もノウハウもその怒っちゃダメなんだという出所不明の常識を金科玉条のように掲げて、怒らないことにプライドを持っていたりします。普段はそれでも良いでしょう。しかしそれでは肝心な時にも怒ることができず、酷ければ一部の声の大きい人のご機嫌伺いをしてまで波風が立たないような選択しかできなくなります。

私の場合、普段はみんなの意見をよく聞き、細かいことにまでは口出しせず、結果を示してプロセスは考えさせます。チャレンジした結果の失敗については怒ったりしません。反対に、事故やけがに直結する緊急時だけではなく、ルールを無視して組織的の秩序を乱す言動や、他人の権利を一方的に侵害するような言動に対してははっきりと怒ります。

その人に嫌われたり恨まれたりしたらどうしようとかは気にしません。言うべきことを言わないと、真面目にやっている人を守ることもできません。人事の仕事をしているから、どの部署のことに対しても首を突っ込みます。
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