X記事って、長文を書くための機能だと思っていました。
せっかく通常ポストよりたくさん書けるんだから、3000文字とか5000文字とか、それくらいしっかり書かないと意味がない。なんとなくそんなイメージがありますよね。
ところが、実際には引用を除くと189文字しかないX記事でも1万インプレッションを超えた例があります。
189文字。
これ、普通のポストでも全然書ける量です。
それでも、あえて記事にする意味があった。
ここが今回いちばん面白いところだと思っています。
X記事で大事なのは、長い文章を書くことではなく、
「記事にした方が分かりやすい理由があるか」
なんですよね。
画像を何枚も見せたい。
複数のポストを並べて比較したい。
外部リンクも一緒に見せたい。
専門的な内容を、途中で資料を見せながら説明したい。
こういう時に記事が強い。
逆に、ただ文章が長いだけなら通常の長文ポストでもいい。
X記事を使うかどうかって、文字数ではなく「表現したい内容」で決まるんだと思います。
X記事が強いのは、読者の時間をもらいやすいから
Xって、かなり速い媒体です。
タイムラインを開いて、数秒で投稿を見て、いいねして、次へ行く。気になる投稿があっても、じっくり読む前に別の投稿へ移ることもあります。
その中でX記事は少し特殊です。
記事を読むためには、自分からタップして中へ入る必要があります。
つまり、
読む気がある人だけが入ってくる。
普通のポストより読者の負担は少し増えますが、その分、入ってきた人は長く読んでくれる可能性があります。
Xでは、コンテンツを長く見たり、共有したりする行動が「興味が強い」と判断する材料になり得るという考え方もあります。
そう考えると、X記事は単純に文字数を増やせる機能ではなく、
滞在時間を作りやすいコンテンツ
として見る方が面白いですよね。
96万インプレッションの記事と、6000インプレッションの記事。差は本文だけじゃない
X記事の運用例を見ると、1.1万、1.4万、1.7万、25万、96万インプレッションなど、1万を超える記事がかなり多く出ています。
もちろん、フォロワー数やジャンル、タイミングで数字は変わります。
なので、
X記事を書けば1万インプレッション取れる
という話ではありません。
ただ面白いのは、同じ人が書いても、6000インプレッションほどで止まった記事もあることです。
そこで振り返られていたのが、
サムネイルを作り込めなかった
という話でした。
これ、かなり重要だと思います。
X記事はタイムラインで本文全部が見えるわけではありません。
読者からすると、
「これ、わざわざタップして読む?」
という判断が1回入ります。
だから記事本文の前に、
クリックする理由
が必要になります。
ブログと同じですね。
良い記事を書いても、タイトルとサムネイルで興味を持たれなければ、中身まで届きません。
タイトルとサムネイル、同じことを書いていませんか?
ここは僕もかなり意識したいと思いました。
例えばタイトルが、
「X記事を伸ばす5つの方法」
だったとします。
サムネイルにも、
「X記事を伸ばす5つの方法」
と書く。
よくありますよね。
ただ、これだとタイトルとサムネイルが同じ仕事をしています。
せっかく2か所あるのに、片方がほぼ余っています。
そこでサムネイルは、
タイトルとは別の角度から興味を作る。
例えば、
タイトル
「X記事を伸ばす5つの方法」
サムネイル
「1万インプをほぼ毎回超える理由」
こうすると、読者に与えられる情報が増えます。
タイトルで内容を説明する。
サムネイルで続きを読みたくさせる。
役割を分ける。
X記事はクリックしてもらわないと読まれないからこそ、この違いが大きくなるんでしょうね。
サムネイルって、飾りじゃなく「入口」なんだと思う
SNS運用をしていると、本文に時間を使いすぎることがあります。
2000文字書いた。
3000文字書いた。
かなり詳しく調べた。
そこで力尽きて、
「サムネイルはCanvaで5分でいいか」
となる。
僕も気持ちは分かります。
ただ、記事を読むかどうかを決めるのは、本文を読む前です。
タイトル。
サムネイル。
引用ポスト。
ここで止まってもらえなければ、3000文字書いても読者には存在しないのと同じなんですよね。
今回のX記事の事例でも、
サムネイルのキャッチコピーを考える部分が一番面倒だけど、一番力を入れている
という考え方が紹介されています。
これ、かなり現実的です。
記事を書く時間だけ確保するのではなく、
記事を読ませる時間まで確保しておく。
ここまでが記事作成なのだと思います。
長文を書かなくても「記事」にする意味はある
さっきの189文字の記事の話に戻ります。
なぜそんな短い文章をわざわざ記事にしたのか。
理由は、複数の引用ポストを入れたかったからです。
普通の投稿なら、引用できる数には限界があります。
画像も一度に載せられる枚数に制限があります。
X記事なら、画像を複数使ったり、複数のポストを途中に入れたり、外部リンクをカードで表示したりできます。
つまり、
文章を長くするために記事を使ったのではなく、
情報を見やすく並べるために記事を使った。
ここはかなり使えます。
例えば、
美容クリニックなら症例画像を複数見せながら解説する。
採用会社なら求人事例を何個か比較する。
SNS運用なら実際のポストを埋め込みながら反応の違いを説明する。
不動産なら複数物件の写真や条件をまとめる。
ブログ的な文章を書かなくても、記事にする意味はあります。
記事=長文。
この思い込みは外した方が良さそうです。
バズる記事と「また読みたい記事」は別物
X記事で大きな数字を取りたいなら、当然ながら多くの人が興味を持つテーマの方が有利です。
話題の新機能。
炎上。
大きなニュース。
多くの人が困っていること。
こうした内容は広がりやすい。
実際、96万インプレッションまで伸びた記事のように、広い人が気になるテーマを使えば、新しい読者と出会いやすくなります。
ただ、それだけを続けると、
毎回バズるテーマを探さなければいけません。
これ、結構しんどいですよね。
そこで使えるのが、
専門的な深掘り記事
です。
例えば、
Xのアルゴリズム。
採用SNS。
美容業界のSNS集客。
BtoBの問い合わせ導線。
対象者は少なくなります。
ただ、読んだ人からすると、
「この人、かなり詳しいな」
という印象が残る。
こういう記事が増えてくると、
テーマではなく
その人の記事だから読む
という読者が生まれます。
ここまで来ると強いです。
バズ記事は「人を連れてくる」、深掘り記事は「人を残す」
僕なら、X記事を全部同じ目的で作りません。
例えば、
◆ 幅広く読まれるテーマで新しい人に知ってもらう
◆ 専門的な記事で実力や考え方を知ってもらう
◆ 実績記事で相談した時のイメージを持ってもらう
◆ 比較記事で迷っている人の判断材料を増やす
◆ よくある質問を記事化して検索からも読まれるようにする
役割を分けます。
特に、
バズ記事だけ。
専門記事だけ。
どちらかに偏らない方がいいと思っています。
広い記事で人を連れてくる。
深い記事で、
「この人また読みたいな」
と思ってもらう。
この組み合わせなら、X記事を単なるインプレッション獲得ではなく、信頼を積み上げるためにも使えます。
記事を出したら「セルフ引用」で別の入口を作る
X記事を公開すると、自動的に投稿されます。
最近はキャプションも追加できるようになっていますが、実際の運用例ではキャプションを入れず、これまで通り自分の記事を引用する方法が使われています。
僕もこの考え方はかなり好きです。
記事そのもののタイトルは変えられません。
ただ、引用ポストなら毎回違う入口を作れます。
例えば同じ記事でも、
1回目
「X記事を書いても読まれない人へ」
2回目
「189文字でも1万インプレッション。長文を書く必要はありませんでした」
3回目
「タイトルより時間を使いたいのがサムネイルです」
全部同じ記事へ飛ばせます。
読者によって気になるポイントが違うので、入口を変えて何度か紹介する。
これなら、良い記事を1回投稿して終わらせずに済みます。
X記事の外部リンクがカード表示できるようになったのも結構大きい
X記事では、外部リンクをカード形式で表示できるようになっています。
以前はURLをそのまま載せ、その下にサムネイル画像を置くような見せ方が必要でした。
今はリンクのプレビューを使えば、カードそのものをタップして外部へ移動できます。
これ、企業アカウントには結構使いやすいと思います。
例えば、
記事を読む
↓
詳しいサービスを見る
↓
商品ページへ進む
という流れを作りやすくなる。
X内で完結させるだけではなく、
自社ブログ。
サービスページ。
YouTube。
申し込みページ。
こうした場所への入口としても使えます。
記事そのものが詳しい説明役になり、その中から必要な場所へ進んでもらう。
企業SNSとの相性も良さそうです。
そしてX記事は、Google検索からも読まれるようになっている
ここもかなり面白いところです。
以前はX記事が検索エンジンにうまく登録されず、Web検索やAI検索などから見つけてもらいにくい問題がありました。
現在は改善され、X記事も検索結果へ出てくるケースがあります。
つまり、タイムライン上での拡散が落ち着いたあとも、
Googleから記事を見つけてもらえる可能性がある。
これは普通のポストより、
X記事を「残るコンテンツ」として考えやすい理由になります。
例えば、
X新機能。
操作方法。
初心者がよく困ること。
企業SNSのやり方。
専門分野の解説。
こうしたテーマを記事として残しておけば、数か月後に検索した人から読まれる可能性があります。
Xに投稿するというより、
Xの中へ小さな専門メディアを作る
という感覚に近づいてきています。
X記事を書くなら、僕はこの5つを意識する
ここまでの内容を自分の運用へ落とすなら、僕は次の5つを意識します。
◆ X記事でなければ表現しにくい内容を選ぶ
◆ タイトルとサムネイルに別々の仕事をさせる
◆ 長文にこだわらず画像・引用・リンクを使う
◆ 広いテーマと専門的な深掘り記事を混ぜる
◆ 公開後もセルフ引用で何度か入口を変える
特に重要なのは、
記事を書くこと自体を目的にしないこと
だと思います。
長く書いたから偉いわけでもない。
短いから弱いわけでもない。
読者にとって、
タップして読む価値があるか。
ここがすべてです。
最後に
X記事って、
Twitterが長くなっただけ
くらいに思っていました。
ただ、調べてみるとかなり使い方の幅があります。
画像やポストを何個も使える。
短くてもいい。
専門的な内容も残せる。
セルフ引用で何度も読者を連れてこられる。
Google検索から見つけてもらえる可能性もある。
そう考えると、
普通のポストとブログの中間くらいの立ち位置として、かなり面白いんですよね。
毎日短い投稿を作り続けるだけではなく、
たまに時間を使って、
半年後も読んでもらいたい内容をX記事に残しておく。
これから企業や専門家がXを運用するなら、こういう使い方もかなり増えていくんじゃないかなと思っています。
そして、もし記事を書いても読まれない時は、
本文をさらに2000文字追加する前に、
一度サムネイルを見直してみてください。
189文字でも読まれる記事があるなら、
問題は文章量じゃないのかもしれません。