Xって、基本的に流れていく媒体だと思っていました。
朝に投稿して、昼くらいまで反応があって、翌日にはもう次の投稿へ。数日経てばタイムラインの奥へ消えていくので、良い内容を書いても「また次を作らないと」となりやすい。
ところが最近、X関連のことをGoogleで調べていると、検索結果にXの投稿そのものが出てくるケースがあります。
しかも新しい投稿だけじゃない。
数か月前のポストが、普通に検索結果から見つかることもある。
これ、X運用を仕事にしている側からすると結構面白い変化だと思うんですよね。
タイムラインでは役目を終えたはずの投稿が、Google検索でまた読まれる。
僕はこれを勝手に、
「ポスト再就職」
と呼びたいと思います。
投稿して終わりだったXが、少しずつ「あとから検索される媒体」にもなってきているなら、これまでの投稿の作り方も少し変わるかもしれません。
X側で何が変わったのか
今回の話のきっかけになっているのが、X側のWebページ品質の改善です。
Xのエンジニアから、X.comの多くのURLでCore Web Vitalsが良好になったという発信がありました。
Core Web Vitalsという言葉、普通にXを使っているだけならほぼ聞かないですよね。
簡単に言うと、
◆ ページがどれくらい早く表示されるか
◆ 操作した時にちゃんと反応するか
◆ 読み込み途中で画面がガクッと動かないか
といった、Webページの使いやすさを見る指標です。
Googleはこうしたページ体験も検索順位を決める材料の一部として使っています。
つまり、Xのページそのものが以前より読みやすく、使いやすくなったことで、Xの投稿URLもGoogle検索上で評価されやすくなる可能性が出てきたという話です。
もちろん、
Core Web Vitalsが改善した=X投稿が全部検索上位になる
という単純な話ではありません。
検索順位には内容や関連性など他にも多くの要素があります。
ただ、少なくともX側が検索エンジンから見ても扱いやすい状態になってきているなら、発信者としては無視しにくいですよね。
7か月前のポストが、まだ働いている
ここで面白い事例があります。
X関連の情報を発信しているアカウントで、「X 見バレ防止」といった検索に対して、約7か月前のポストがGoogle検索の上位に表示されていたそうです。
タイムライン上では、とっくに過去の投稿です。
普通なら、
もう誰も見てないだろう
と思いますよね。
ところがGoogleから人が来るなら話が変わります。
今日フォロワーに見てもらうための投稿だったものが、半年後には「検索して困りごとを解決したい人」に読まれる。
これって、ブログにかなり近い動きです。
Xはこれまで、
今日の反応を取りにいく場所
という感覚が強かった。
これからは一部の投稿について、
半年後にも見つけてもらえる文章
を混ぜる価値が出てくるかもしれません。
投稿を毎日使い捨てるの、少しもったいないかもしれない
X運用をしていると、どうしても今日の数字を見ます。
表示回数。
いいね。
リプ。
プロフィールアクセス。
当然です。
ただ、Google検索から流入する可能性まで考えると、投稿した翌日の数字だけで良し悪しを決められなくなります。
例えば、
「Xのいいね欄が見つからない」
と困っている人向けに、変更後の場所を分かりやすく解説した投稿を作ったとします。
その日の表示回数は5000。
ものすごくバズったわけではない。
ところが3か月後も、
X いいね どこ
X いいね 消えた
みたいな検索から読まれ続ける。
結果として半年で何万人にも見られるなら、公開当日の5000表示だけを見て「伸びなかった」と判断するのは早いですよね。
僕はここに、
「当日インプ」と「後日インプ」
という2種類の見方が出てくると思っています。
全部の投稿を検索向けにする必要はありません。
雑談もいる。
交流投稿もいる。
旬な話もいる。
その中に、半年後も検索されそうな投稿を混ぜておく。
これ、結構面白い運用になる気がします。
じゃあ、何を書けばGoogleから見つけてもらいやすいのか
ここからは割と実務的です。
検索から読まれたいなら、まず、
実際に検索されている言葉を書く
必要があります。
当たり前なんですけど、意外とできていません。
例えば、
Xの便利機能について投稿しよう
では広すぎます。
検索している人は、
X いいね どこ
X アカウント 凍結
X グループチャットとは
X 見バレ 防止
みたいに、かなり具体的な言葉で調べています。
そのため、投稿テーマを決める時も
「自分が言いたいこと」
だけではなく、
「困っている人が何と検索するか」
を考える。
ここでラッコキーワードのようなサジェスト確認ツールが使えます。
例えば「X」と入れてみて、その後ろにどんな言葉が一緒に検索されているかを見る。
すると、
自分では思いつかなかった悩みが普通に出てきます。
投稿ネタ探しとしてもかなり使いやすいと思います。
検索されたい言葉は、文章の最初の方へ
実際にGoogle検索から表示されていたポストを見ると、検索キーワードが文章の前半に入っているケースが多かったという話もあります。
これもSEO的には納得できます。
例えば、
「これ知らない人多そうなので共有します」
から始めるより、
「Xのいいね欄は履歴タブへ移動しました」
と始める。
後者なら、
何について書いた投稿なのかが、人にも検索エンジンにも分かりやすいですよね。
SNSでは、
強い冒頭フックを書かなきゃ
と思いがちです。
もちろん大事です。
ただ検索される投稿を狙うなら、
奇抜なフックより
検索した人が一瞬で答えだと分かる冒頭
の方が強いケースもありそうです。
ここは普段のバズ投稿とは少し考え方が違います。
X運用に「検索ネタ」というジャンルを加えてもいい
もし僕が今から企業アカウントの投稿テーマを考えるなら、投稿をいくつかの役割に分けます。
例えば、
◆ 認知を取る投稿
◆ 共感される投稿
◆ 専門性を見せる投稿
◆ 商品やサービスにつなげる投稿
◆ 検索され続ける投稿
この最後の
検索され続ける投稿
を少し入れてみたいです。
例えば採用支援会社なら、
Indeed 応募来ない
求人 応募 少ない
採用 SNS 使い方
美容クリニックなら、
ルメッカ ダウンタイム
シミ治療 何回
美容医療 初心者
SNS運用会社なら、
X フォロワー 増えない
X インプレッション 増やす
X シャドウバン 確認
こういった検索される疑問へ、X上で答えておく。
すると、
フォロワーゼロの人にもGoogleから見つけてもらえる可能性があります。
これは従来のX運用にはあまりなかった入口です。
フォロワーが少ない時ほど、検索流入って面白いかもしれない
Xを始めたばかりの頃って、当然フォロワーが少ないです。
フォロワー100人なら、投稿しても最初に見てくれる人数には限界があります。
そこで多くの人が、
どうやったらフォロワー外へ届くんだろう
と悩みます。
おすすめ欄へ出す。
リプで交流する。
引用される。
これまでにもいろいろな方法がありました。
そこへ、
Googleから入ってくる
という入口が加わる。
これ、情報発信系のアカウントにはかなり面白いと思います。
検索する人って、何かを知りたくて自分から調べています。
タイムラインで偶然見かけた人より、悩みが明確なんですよね。
例えば、
X フォロワー 増えない
と検索して僕の投稿へ来た人なら、X運用に困っている可能性がかなり高い。
僕がSNS運用を提供していることとも相性があります。
ただ表示回数を増やすより、
困っている人に検索から見つけてもらう。
こういうX運用も今後は増えていくかもしれません。
Google Search Consoleを見ると、X投稿が何で検索されたか分かる
Webサイトを運営している人なら知っているかもしれませんが、Google Search Consoleという無料ツールがあります。
これを使うと、
どんな検索キーワードから表示されたか。
何回検索結果に出たか。
何回クリックされたか。
どのページが検索されているか。
などを確認できます。
今回紹介されていた例では、28日間で約20.7万回検索結果へ表示され、4584クリックが発生していたとのことです。
これ、結構な数字ですよね。
Xのアナリティクスだけ見ていたら、
どのGoogle検索から人が来たのか
なんて分かりません。
検索流入まで確認するようになると、今まで見えなかった人気テーマが分かってきます。
Xの投稿分析も、
タイムライン内だけ見ればいい
という時代ではなくなってくるのかもしれません。
「昨日伸びなかったから削除」は、ちょっと待った方がいい
僕が今回の話で一番変わりそうだと思ったのは、投稿への評価時間です。
今までは、
投稿した。
伸びなかった。
失敗。
という判断をしやすかった。
ただ、その投稿が検索需要のある内容なら、3か月後にGoogleから読まれる可能性があります。
今日1000表示しかなくても、半年後に1万クリックされるなら全然失敗ではありません。
もちろん全部の投稿がそうなるわけではないです。
ただ、
投稿当日の反応だけで消してしまうのは、少しもったいないケースが出てきそうです。
特に、
使い方。
トラブル解決。
比較。
初心者が困ること。
よく検索される質問。
こういう内容は残しておく価値があります。
最後に
Xというと、
タイムラインでバズらせる。
フォロワーを増やす。
リプで交流する。
そんな使い方が中心でした。
そこへ、
Google検索から数か月後も人が来る
という考え方が入ってくる。
これ、地味なんですけどかなり大きいと思っています。
今日投稿した内容が、半年後も検索される。
1年前の投稿が、知らない誰かの悩みを解決する。
その人がプロフィールへ来て、
この人詳しそうだな
と思ってくれる。
Xのポストって、思っていたより寿命が長くなるかもしれません。
もしこれからX投稿を作るなら、10本に1本くらい、
半年後にも検索されそうな内容
を入れてみてください。
昨日の投稿を次々使い捨てるXから、
あとから見つけてもらえるXへ。
これからちょっと面白くなりそうです。