One Of Us ~リアム・ギャラガー 曲感想②

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音声・音楽
ノエルの中にも、いつも小さいリアムがいたのではないでしょうか。 

年の離れた弟への接し方は、時に父のよう(仕事)であり、時に母のよう(プライベート)でもあります。
(兄弟でも、ぶちゅっとかやるのは、愛情深いお母さんの影響かな、とか思っちゃいます。)

暴力をふるう父親を病院送りにするという通過儀礼を10代で果たしているノエルは、リアムより大人になるのが早かった。
もしかしたら、父親不在の家庭で、次男でありながらも父性的な役割を果たしていたのかもしれません。
すでに明確な未来設計が頭の中にあったノエルは、バンドの中でもリーダーとしての行動をとることになります。
バンドという社会活動の中で、「コントロールする」という父性的な役割を果たしていたのです。
母親ペギーは、二人について、「二人は本当に仲が良くて、バンドを始めるまでは、喧嘩をしたことはなかった」と語り、
リアムは、幾度となくノエルのことを「あいつは支配的だ」と発言しています。

また、ノエルは、解散理由についてインタビューされたときに、
「俺たち兄弟は、権力に反抗するところがある」
と語ったことがあります。

子どもは両親を超えて(時には打倒して)大人になります。
リアムは、無意識にノエルの中の父性と戦い、とうとう打倒してしまったのかもしれません(ノエルの離脱)。


ノエルは父親でも母親でもなく、兄弟という対等な関係。
時には母の愛情を競い合うこともあったようです。


リアムは、ノエルに対し、時には父に反逆するように反抗し、時には母のような庇護を求め、時には、兄弟として張り合う。
様々な感情が目まぐるしく回り、自分でも理由がわからず持て余していたのではないでしょうか。(→大暴れ。)



ノエルは、基本的に自由でありたい人なので、本来、弟にも自由であってほしいと願っているように見えます。




「お前だってやればできるんだぜ」



ノエルの曲のメッセージは、リアムに言い聞かせているようです。
しかし、同時にライバルとしての感情もあったでしょう。


ノエルは頭の良い人なので、どうしてうまくいかなかったのかが、わかっていたと思います。
もしかしたら、解散の当時から。


ノエルは、リアムの行動に長年耐えすぎるくらい耐えました。
トラウマになるほどだったと思います。
今になってみると、もっと早めに投げ出してしまって、ソフトランディングする道もあったかもしれません。



しかし、ノエルは耐えてしまった。
彼は理性的で我慢強く、夢や理想を大切にする人だったから。


彼は強い人だったから。



ソロになったノエルは、背負っていたオアシスという重い荷物を下ろし、自分の家族との生活や新しい音楽チームとの活動の中で、傷が少しずつ癒され、生き生きと活動しているように見えます。
しかし、自分の家族を守りたい気持ちも強く、まだまだガードを下げるのは難しいのかもしれません。
今も、リアムの荒っぽい面が出るときもありますから。
(リアムみたいなデカい人がちょっと荒っぽいことしたら、本人にそのつもりなくても怖いです。特に女性には。リアムはわかってるのかしら。)


また、リアムの求めている音楽と自分の求める音楽の方向性に違いがあり、バンドの再結成に向けては展望が見えないとも語っていました。


私は、「家族だからという理由で仲良くしなくてはいけない」とは、全く思いません。
むしろ、家族であるなら、より毅然とした態度が必要だと思います。





なので、ノエルがバンドに戻りたくない気持ちが湧かないのならば、それを尊重します。




ただ、今のリアムを見て、夢を見てしまうのです。




あのころに戻るのではなく、また目にしたことのない遥かな先にある場所に向けて、二人の関係性が新しく生まれるときが来たらならば。
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