マスタリングの話。

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音声・音楽
2000年代に入ってからつい数年前まで、マスタリングというのはいかに音量音圧を上げられるかというのが命題で、0dbの中にできるだけ均等に音が入っているものがいいとされてきました。

いわゆる海苔波形ってやつです。
僕ホントそういうのが苦手で、いっつも音小さいんですけどって言われてたんですよね。自分でもめっちゃ悩んでました。
今にして思えば、無意識のうちに海苔みたいな音に拒絶反応があったのかなって思います。

それがここ数年、サブスクやYoutubeに「ラウドネスノーマライゼーション」という規格が導入されて、ちょっと旗色が変わってきました。
海苔波形のぎゅっと詰め込んだ音(=過度に音圧を上げた音)は強制的に音量下げられちゃうんです。

マスター音源と実際にリスナーが聞く音の音量がかなり変わってきちゃうようになりました。

で、今その世界でどういう音が求められているかというと、海苔じゃない、ちゃんとレンジの広い、ダイナミクスのある音なんです。
ぎゅっと潰さないで、大きい音は大きく、小さい音は小さく聞こえるものがいいですよ、ということ。聴感上の音量音圧は低いですが。
それって、自分が10代の頃からいいなぁと思って親しんできた60,70,80年代のサウンドなんですよね。
リミッターやマキシマイザーで潰さない、躍動感のある音がまた求められるようになってきたわけです。
さっきYoutubeに上がってる自分の過去作品色々調べてみたんですが(動画の上で右クリックすると、その音源がどれくらい音量下げられてるのかわかるんです)、ほとんどのものが全く下げられていませんでした。
なんかうれしかったですねぇ。ああ俺間違ってなかったんだなぁって。

そんな中で、今でもすごく気に入ってるのがこれ。14年前の作品になります。

これはミックス全部終わった後、知り合いが持っていたオープンリール通してマスタリングしたんです。
オープンリールのインプット上げて、アウトプットで音量調節して。リミッターもマキシマイザーも使ってません。
で、ラウドネスノーマライゼーションに全く引っかかってないですね。100%/100%って出てます。

今聞いてもアナログコンプレッションによる中低域は豊かだし、ダブのディレイの丸みも気持ちいい。実機の201使ってます。
ココナラで依頼してくださるお客様の中にもそれに自覚的な人はいて、サブスク用といわゆる今までのCD用のマスタリング両方聞きたいって方がいたりします。

そうすると、海苔じゃない方(サブスク用=ラウドネスノーマライゼーションに引っかからない方)が、音量は小さいけど聞いてて疲れないし心地よいって言ってくれるんですよ。

なんかそういうの嬉しいし、どんどんそういう方が増えてきてくれたらいいなぁって思います。

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