上履きを洗う

上履きを洗う

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コラム
 実は、うちでは普段、子供の上履きを洗濯機で洗っています。先ほどネットで調べてみましたが、普段から上履きを洗濯機で洗っている家庭はかなり珍しいようです。確かに初めの頃は、私自身も抵抗が大きく違和感しかなかったのですが、「きれいになっているし、洗濯機もトラブル起きてないし、まぁいいか」といつの間にか受け入れていました。

 異変は今朝起きました。普段は金曜に子供が下校してくると、妻が子供の荷物を整理して、上履きを洗濯機に入れてくれているのですが、今朝洗濯機を回そうとすると、上履きが脇の洗面台のところに並べられていました。普段洗濯機で上履きを洗っているのだから、その上履きをひょいと洗濯機に入れてしまえばいいのですが、何とも言えぬ心の抵抗があり、ついに上履きを入れることはできませんでした。子供のころから染みついた「上履きはたわしで洗うもの」という呪縛からは解放されていなかったのです。

 さて、そうすると上履き洗いは、後で子供にさせるか、今私がやってしまうかで悩むわけです。ただ、子供の「やるやる詐欺」に何度もあっている私の手は、ウタマロ(固形)&たわしを握りしめていました。面倒くさいとも思いましが、やり始めてみると、上履きを洗うなんてずいぶん久々のことで、案外楽しく感じました。私自身は子供のころから、徹底してきれいにしたい性分で、何度もウタマロを重ね塗りしながら、どうやっても取れないであろう黒ズミと格闘しました。洗い終わった上履きを見ると、先端の方の擦れによる黒ズミが残っているのがやや気になるものの、生地の部分はずいぶんきれいになりました。自分の目には、普段より心持ちきれいな仕上がりになっていて、洗濯機に勝ったというような気持ち(笑)になり、晴れ晴れとした爽快感を得ました。

 上履きを洗う間、「三つ子の魂百までという言葉があるが、やはり小さい頃の習慣はなかなか抜けないものだなぁ」と実感しました。加えて、わが子が将来子供を授かった時、その子の上履きは洗濯機で洗われるのだろうか…、そこで夫婦の意見が割れて喧嘩したりするのだろうか…、わが子に上履きを洗わせる習慣をつけさせたほうが良いのだろうか…、洗濯の概念が覆される新発明が出るだろうから気にしなくていいのだろうか…など、色々な思索(妄想)にふけったひと時でした。
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