これは、私がショールームに入ったばかりのころの話です。
当時の私は、お客様の「明るさが足りるか心配」というご不安にお応えすることに、一生懸命でした。実際の照明を点灯した状態でご覧いただいて、「このくらいになりますよ」と目安をお伝えして、安心していただく。それがお役に立てることだと思っていました。
そんなある日、ご夫婦がいらっしゃいました。
いつものように明るさのご説明をしようとしたとき、そのご夫婦がおっしゃったんです。
「私たち、明るい部屋が嫌いなんです。穴ぐらみたいな明るさが好きなんです。」
——固まりました。
新人だった私には、その感覚をどう受け取っていいかわからなかった。「穴ぐらってどのくらい…?」「どこまで落としたら正解なんだろう…?」何も出てこなくて。
結局、当たり障りのない説明しかできなかった。お帰りになるご夫婦の背中を見ながら、「あのご夫婦が本当に求めているものを、ちゃんと受け止められなかったな」と、ずっと引っかかっていました。
あれから時間が経って、今の私なら少し違うご提案ができます。
照明に「この明るさが正解」という絶対的な基準はありません。その空間で暮らす人が、どんな光の中にいると落ち着くか。それがいちばん大切な「正解」です。
穴ぐらみたいな光が好き、しっとり落ち着いた雰囲気が心地よい——その感覚は、とても豊かな感性です。そしてその感覚こそが、自分らしい空間をつくるいちばんの手がかりになります。
あのご夫婦に、今の言葉で伝えられたらよかったな、と今でも思っています。
あなたはどちら派ですか?「明るい方が安心」「落ち着いた光の方が好き」— コメントで教えていただけると嬉しいです。どちらも、正解ですよ。
誰かの正解ではなく、
自分に合う暮らしを大切に。
その心地よさを、照明計画から整える
「あかりといろ」です。
あかりといろでは、
インテリアコーディネートと一緒に照明計画も丁寧にご提案しています。
「なんとなく不安」「プロの視点がほしい」そんな時は、お気軽にご相談ください。
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