スマホで読める商品画像の文字入れ:1枚1メッセージと公開前5つの確認

記事
デザイン・イラスト
Canvaなどで商品画像を自作してみたものの、スマホで見ると文字がつぶれて読めない。情報を詰め込むほど、何を伝えたい画像なのか分からなくなる。この記事では、画像内の文字を「減らして順位づけする」ための考え方と、公開前にスマホの実寸で確かめる5つの確認手順を紹介します。

メイン画像と2枚目以降では、文字のルールが違います


最初に前提の整理です。検索結果に表示される1枚目(メイン画像)は、モールごとにルールが定められています。執筆時点の公式案内では、Amazonのメイン画像は白背景で商品が画像の85%以上を占めること、楽天の第1商品画像はテキスト占有率20%以下などの基準が示されています。つまり1枚目は「規約に合わせる画像」であり、文字で伝える主戦場は2枚目以降です。規約は変わることがあるため、制作・出品時点で各モールの最新の公式案内を必ず確認してください。この記事では、主に2枚目以降のサブ画像を対象にします。

読まれない画像には3つの共通点があります


文字が読まれない画像は、だいたい次のどれかに当てはまります。

・詰め込み:伝えたいことを全部載せた結果、どれも読まれない
・全部同じ大きさ:文字に強弱がなく、どこから読めばいいか分からない
・背景と同化:明るい写真の上に白文字など、文字が背景に溶けている

3つに共通する原因は「削っていない」ことです。ここから、削り方を順に説明します。

1枚1メッセージに絞る


伝えることを先に1行で書き出す

制作ツールを開く前に、「この1枚で伝えるのは◯◯」と1行で書いてみてください。1行で書けないなら、その画像に載せようとしている情報が多すぎます。

入り切らない情報は、別の画像へ逃がす

商品画像は複数枚使えます。執筆時点の公式案内では、Amazonはメイン1枚に加えてサブ画像を最大8枚登録できます。1枚に押し込むのではなく、「軽さはこの画像、お手入れは次の画像」と分けるほうが、それぞれの文字を大きくできます。どの画像に何を割り当てるかは構成の話になるので、この記事では1枚の中身に集中します。

文字の階層は「見出し・根拠・補足」の3つまで


1枚の中の文字は、役割を3つに限定すると整理しやすくなります。

見出し:いちばん大きく、短く

その画像のメッセージを短い言葉にしたものです。縮小されたとき読めるのは見出しだけ、と考えて思い切って短くします。

根拠:見出しを事実と数字で支える

見出しの近くに、裏づけになる事実(重さ、容量、素材、対応環境など)を1つ添えます。ここで注意したいのが表現の根拠です。実際より著しく優れていると誤認させる表示は景品表示法の規制対象になり得ます。「最強」「No.1」のような根拠を示せない最上級表現は、画像に載せないのが安全です。

補足:読めなくても成立する情報だけ

型番、シリーズ名、注意書きなど。「補足が読まれなくても伝わるか」を基準に、それ以外の文字は削るか別の画像へ移します。

整理のイメージを、架空のキッチン用品で示します(説明用の例です)。

整理前の1枚:「軽い!焦げつきにくい!ガス・IH対応!食洗機OK!選べる3色!フタ付き!収納しやすい!特典付き!」

【階層:見出し】
整理後の文字:片手で振れる軽さ
残した理由:伝えることを「軽さ」1つに絞った

【階層:根拠】
整理後の文字:本体約580g(数値は例)
残した理由:「軽い」を数字で支える事実

【階層:補足】
整理後の文字:ガス・IH対応
残した理由:読めなくても成立する購入条件


残りの情報は、別の画像や商品説明文に割り当てます。

読みやすさを決める3つの要素


文字と背景のコントラスト

明るい写真に白文字を直接置くのは定番の失敗です。文字の下に帯や単色の面を敷くだけで、読みやすさは大きく変わります。目安がほしい場合、Webの読みやすさの指針(WCAG)では、通常の文字と背景の明暗比4.5対1が参考値として示されています。モールの規約ではありませんが、スマホでも読める水準の見当として使えます。

余白

文字の周りを空けます。空きを埋めたくなったら、それは情報を削るサインです。

商品より文字が主役になっていないか

装飾や文字が商品写真を覆っていないかを見ます。買われるのは文字ではなく商品です。

公開前チェック:スマホの実寸で5項目


作った画像は必ずスマホに送り、詳細ページの大きさと、検索一覧に並んだときの小ささの両方で確認します。

□ この画像のメッセージは1つに絞れているか
□ 検索一覧の縮小サイズでも、見出しが読めるか
□ 根拠は事実か。根拠のない最上級や誇張が入っていないか
□ 文字と背景のコントラストは十分か(明るい背景に白文字になっていないか)
□ メイン画像に使う場合、文字入れの可否を最新の公式規約で確認したか

まとめ


商品画像の文字入れは、足し算ではなく引き算です。1枚1メッセージに絞り、見出し・根拠・補足の3階層に整理し、スマホの実寸で確認する。この手順だけで、詰め込み型の画像とは見え方が変わります。

関連記事


プロフィールのブログ一覧からお読みいただけます。
・「Amazon・楽天の商品画像は5枚で何を伝えるか:1枚ごとの役割の決め方」

情報の削り方や構成に迷ったら、当方のサービス「Amazon・楽天の商品画像を1枚から作成します」をご利用ください。1枚3,000円で、構成と短いコピーの提案まで含めて制作しています。フライパンや保存容器などキッチン用品5商品・合計30枚の自主制作サンプルをサービスページに掲載していますので、仕上がりの方向性を確かめてからご相談いただけます。






サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す