商品写真は手元にあるのに、2枚目以降の画像で何を見せるかが決まらない。ECの商品ページ作りで、これはとてもよくある足止めです。この記事では、Amazon・楽天市場の商品画像を5枚構成で考えるときの、1枚ごとの役割の決め方を説明します。
商品画像の仕事は「疑問を順番に減らす」こと
成果につながる画像の正解は、商品やカテゴリによって変わるため保証できません。ただし、購入者の疑問に答えていない画像では、購入判断に必要な情報が伝わりにくくなります。
購入者は「これは何か」「自分に合うか」「本当か」「どう使うのか」「失敗しないか」という順番で疑問を持ちます。5枚の画像は、この疑問をひとつずつ減らしていく装置として設計します。
メイン画像(1枚目)だけは規約が最優先
1枚目は各モールの規約が最優先で、設計の自由度はほとんどありません。しかもモールごとに基準が違うため、混同すると審査や修正指摘の原因になります。
Amazonの場合
公式の案内では、メイン画像は白背景で、販売する商品そのものだけを写し、商品が画像の85%以上を占めることが求められます。メイン画像上の文字・ロゴ・透かしは使えません。使用場面や特徴の訴求は、2枚目以降の追加画像の役割です。
楽天市場の場合
楽天市場で画像登録ガイドラインの対象になるのは、第1商品画像とSKU画像(色・サイズ違いごとの画像)です。公式案内では、テキスト要素の占有率20%以下、枠線を使わない、背景は単色の白背景または写真背景、対象画像にアニメーションGIFを登録しない、が基本要件とされています。
2つのモールの違い
1. 文字:Amazonのメイン画像は文字・ロゴ・透かしが不可。楽天の第1商品画像はテキスト要素20%以下まで使えます。
2. 背景:Amazonは白背景のみ。楽天は単色の白背景または写真背景が選べます。
3. その他:楽天は枠線なし、対象画像へのアニメーションGIF不可が明示されています。
いずれも本記事執筆時点の確認情報です。制作時にはAmazonの最新の公式ヘルプ、楽天は店舗運営NaviとRMSの判定機能で最新ルールを確認してください。カテゴリによって追加の決まりがある場合もあります。
2枚目以降:5枚構成それぞれの役割
1. 商品を正確に見せる:全体像・色・質感を正しく伝える1枚。メイン画像がこの役割を兼ねます。
2. 最大のベネフィット:この商品で何が良くなるかを、いちばん強い1点に絞って見せます。
3. 機能と根拠:ベネフィットを支える仕様・構造・素材を示します。主張と根拠をセットにする位置です。
4. 使用場面:実際に使っているシーンを見せて、購入後の生活を想像してもらいます。
5. サイズ・仕様・不安解消:寸法、容量、セット内容、お手入れ方法など、最後に残る不安を片づけます。
割り当ての実例:フライパンの場合
たとえばフライパンなら、1枚目は白背景の商品全体。2枚目は「こびりつきにくく、洗い物が楽になる」という一番のベネフィット。3枚目はその根拠になるコーティングの層構造と取っ手の素材。4枚目は朝食を作っているキッチンの場面。5枚目は直径・重さ・対応熱源・食洗機の可否といった仕様です。
手持ちの写真を先に5つの役割へ振り分けてみると、足りない素材がはっきりします。「4枚目に使える生活感のある写真がない」と分かれば、撮影や素材集めの計画も立てられます。
画像内コピーの考え方
画像に載せる文字は、短い言葉を根拠とセットで置くのが基本です。「軽い」だけでなく「約210g、ペットボトルより軽い」のように、数字や比較を添えます。
1枚の中では、大きい文字から小さい文字へ視線が流れる読み順を作ります。伝えたいことが2つあるなら、詰め込まずに枚数を分けます。
入稿前のセルフチェック6項目
1. メイン画像が、出すモールの規約を満たしているか。
2. 5枚の役割が重複していないか。2枚目と3枚目が同じ主張の言い換えになりやすい箇所です。
3. 各画像の主張に、数字や仕様の根拠が添えてあるか。
4. スマートフォンの画面で文字が読めるか。縮小表示で必ず確認します。
5. 画像の色・質感が実物とかけ離れていないか。届いたときの落差はレビューに直結します。
6. 効果・効能など、法令やモール規約の確認が必要な表現が入っていないか。医薬品・化粧品・健康食品などは出品者側での確認が必要です。
まとめ:構成が決まれば画像は半分できている
手持ちの写真を5つの役割に割り当て、各画像で伝えることを1行ずつ書き出せば、構成案の完成です。デザインに入る前に構成を固めることで、作り直しを減らせます。
写真はあるが構成とコピーを決めきれない場合は、ココナラで「Amazon・楽天の商品画像を1枚から作成します」というサービスを出品しており、構成と画像内コピーの提案込みで対応しています。サービスページには自主制作した5商品×6枚の構成例を掲載しているので、どんな設計になるかは購入前に確認できます。
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