昨日に続いて今日も一粒万倍日です。
一粒の籾(もみ)が一万倍になって実るという意味から、大きな成果が得られる吉日として知られており、そこから何事をはじめても良い日だとされています。
宝くじ売り場で、よく「本日一粒万倍日」というのぼりを見かけた方も多いのではないでしょうか。
一粒万倍日は吉日のひとつですが、似たような吉日として「大安」「天赦日」がありますね。
縁起の良い日と考えたときにはこれらの中から探すと思いますが、それぞれが近いタイミングであると迷うこともあるでしょう。
そんなときの参考になればと思います。
大安は月を基準に決まる
「いい日」と聞いて、まず頭に浮かぶのが大安だと思います。
大安は結婚式でも選ばれることから、何をするにもいい日と言われます。
大安は六曜という六種類の日の一つですが、月(MOONの方)を基準に決められます。
新月の日を基準にして、順番を変えたりするのが六曜です。
一粒万倍日は太陽と十二支を基準に決まる
これに対して、一粒万倍日は二十四節気を基準にしています。
一年のうち、季節を示す24日が設定されています。
今日は「小雪」ですが、これも二十四節気の一つです。
これは太陽の高さが関係しているので、太陽を基準にしているのが一粒万倍日ということです。
ちなみに一粒万倍日は十二支をもとにしており、12日のうちに2回あります。
天赦日は太陽と干支を基準に決まる
天赦日は立春、立夏、立秋、立冬が基準です。
これも太陽を基準としていますが、一粒万倍日と違うところは、十二支に十干というものが加わって決まるというところです。
たとえば、「乙酉(きのととり)」とか「戊寅(つちのえとら)」というやつですね。
これを干支といいますが、干支には全部で60種類あります。
大安・一粒万倍日が年間60日程度あるのに対して、天赦日は60日に1回程度(年間5~6日)しかやってきません。
大安は大きく動かない方がいい日
大安は、「何か良いことが起きる日」というよりも、「何もない日」を意味しているとい考えられています。
何も起きない、海で言えば「凪」の状態ですね。
平穏、静寂という意味。
だから「いい日」だということです。
何事もなく平穏無事に過ごすことができる日、これが大安です。
陰陽でいえば月は陰。
大きく動くべきではない、消極的な日と言えるでしょう。
一粒万倍日は積極的に動くといい日
一方で、一粒万倍日は違います。
一粒万倍日には「膨らむ」という意味を持っています。
何か新しいことに取り組んだり、お金を出したりすることは吉とされています。
開店や起業など、発展を願うことにもいい日というわけです。
逆に借金や、誰かに借りを作るというような、膨らんでは困ることは一粒万倍日はいい日にはなりません。
一粒万倍日には「未来」が含まれているところも大安と違うところです。
今日のことが将来に繋がっているということ。
陰陽だと太陽は陽です。
大安は消極的な日ですが、将来のために積極的に行動するのが一粒万倍日です。
開業やお店のオープン、仕事始めなど、事業を発展させたい方は、一粒万倍日に始めると良いでしょう。
結婚式や入籍、パートナーと一緒に住み始める日を一粒万倍日にすると、幸せの種が大きく膨らみ、末永く続いていくと言われています。
お金を増やしたり、金運を上げたりしたい方は、この日にお財布の買い替えや使い始めるのもおすすめです。
逆に一粒万倍日にやってはいけないことは、借金や人からモノを借りること。
他にも、夫婦喧嘩や他人とのトラブルなど、この日に始まると、事が大きくなってしまいます。
ささいな嘘も大きくなりやすいので、口から出る言葉に気をつけましょう。
良いことだけでなく、苦労の種も万倍に膨らんでしまうとされているので、注意が必要です。
天赦日は神様に許される日
天赦日は文字の通り、天(てん)が赦(ゆる)す日。
百神が天に昇って会合し、万物の罪を赦す日とされ、万事にわたって最上級の大吉日といわれています。
こちらも太陽が基準なので積極的に行動していい日といえます。
一粒万倍日と違うところは、天赦日は「許される」という意味があることです。
人は幸運に出会っても、ネガティブイメージを持つことがあります。
ラッキーなんだけど、後でその分の悪いことが起きやしないかとか。
こんなに良いことばかり続くわけがないとか。
時計の振り子のようにプラスもあればマイナスもあると考えてしまいます。
しかし天赦日なら、そのような不安も許される。
そんな日だと思います。
「気にせずに何をやってもいいよ」という日でしょう。
もちろん悪事はいけませんが、大抵のことは神様が見て見ぬふりをしてくれるような日。それが天赦日です。
この日に始めたことは、すべて叶うと言われているのが天赦日。
一粒万倍日と同様、金運にかかわることや仕事始め、開業、財布の購入・使い始め、結婚、入籍、結納にも吉。
これまで、やりたかったことや、あきらめてしまったことなどに再チャレンジしたり、欲しかったけど遠慮したものを買ったりするのも良いでしょう。
開業や転職、事始めには非常に良いですが、退職や閉店には不向きです。
再スタートのための退職や閉店とも言えますが、どちらかと言えば「最後・終わり」という意味の方が強いため、避けた方が無難です。
暦にこだわり過ぎないことも大事
小難しくて少し分かりづらい点もあったかと思いますが、あまり真剣かつ細かく捉える必要はありません。
吉日の解釈にとわられすぎて、かえって自分の行動がギクシャクしてしまうのは本末転倒です。
気にしない人はまったく気にしなくていいと思います。
また、「大安だから何をしてもいい日に決まっている」と考えるのなら、それもアリです。
暦を通じて、自分がどれだけごきげんな一日を過ごせるか。
こちらの方が重要です。
ごきげんだと、自ずと波動は上がりますしね。
高い波動は良いもの、良い出来事に共鳴します。
何かで迷うことがあったときに、今日の記事がお役に立てたら幸いです。
今日もごきげんな一日をお過ごしくださいね。