50.「お子さんが勉強を始めるまでに時間がかかるとき」

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学び
「勉強しなさい」と声をかけても、なかなか机に向かわない。
始めたと思ったら、筆箱を触ったり、水を飲みに行ったり、別のことを始めたり。
そんな様子を見ていると、
「やる気がないのかな」

「どうしてすぐ始められないんだろう」
と思ってしまうこともあると思います。
でも、勉強を始めるまでに時間がかかる理由は、単純に「やりたくないから」だけではありません。
大切なのは、

始められないとき、その手前で何が起きているのかを見ることです。

① 「始める」は、意外と大きなハードルです
勉強そのものよりも、
「何からやればいいのかわからない」

「今日やることが多く見える」

「難しそうで気が重い」
ということで、最初の一歩が重くなっていることがあります。

大人でも、面倒な仕事ほど取りかかるまでに時間がかかることがありますよね。
子どもも同じで、
「やらない」のではなく、

「始め方がわからない」
ということもあります。
以前の記事でも書きましたが、
「なぜやらないの?」
と考えるより、
「どこで止まっているんだろう?」
と見てみることが大切です。

② 「全部やらなきゃ」が重くなっていることもあります
宿題、ワーク、復習、受験勉強。
やることがたくさんあると、それだけで気持ちが重くなることがあります。
そんなときは、
「今日は数学のこの2問だけ」

「まず10分だけやってみよう」
と、最初の一歩のハードルを下げられるだけ下げてみるのも一つの方法です。
最初から「全部終わらせる」ことを目標にすると、始める前から疲れてしまうことがあります。
まずは、
「勉強を終わらせる」ではなく、「勉強を始める」
ことを目標にしてみてもいいのだと思います。

③ 最初に「できること」を置いてみる
いきなり苦手な問題や難しい課題から始めると、さらに動きづらくなることがあります。
そんなときは、
以前できた問題。

簡単な計算。

得意な教科。
などから始めてみます。
一つ「できた」と感じると、そのまま次の問題に進みやすくなることもあります。

以前、第45回で「できない問題より、できる問題を見つける」という話を書きました。
勉強を始めるときにも、
「できた」が、次の一歩を作る
ことがあります。

④ 始めるまでの時間も、責めすぎない
親御さんとしては、
「いつまでダラダラしているの?」
と言いたくなることもあると思います。
でも、始めるまでに時間がかかる子にとっては、その時間も気持ちを整える時間になっていることがあります。
もちろん、いつまでも待てばいいということではありません。
ただ、
「早く始めなさい」と急かすことだけが解決ではない
ということです。
「何なら始められそう?」

「最初にどれをやる?」
と、一緒に入口を探してみる。
それだけで動きやすくなることもあります。

⑤ 「始められたこと」に目を向ける
始めるまでに30分かかったとしても、
最終的に机に向かった。

10分でも取り組めた。

一問でも解いた。
そんな変化もあります。
親御さんからすると、
「もっと早く始めてほしかった」
と思うかもしれません。
でも、その中にも、
「始められた」
という小さな一歩があります。
成績の変化より先に、こうした小さな変化が積み重なっていくこともあります。

まとめ
勉強を始めるまでに時間がかかると、
「やる気がない」

「怠けている」
と見えてしまうことがあります。
でも、その手前には、
何から始めればいいかわからない。

課題が大きく見えている。

難しそうで不安。

失敗したくない。
そんな気持ちがあるかもしれません。
だから、

「なぜ始めないの?」ではなく、

「どうしたら始めやすくなるだろう?」

と考えてみる。
勉強を続ける力だけでなく、

始めるための助けが必要なこともあります。

「勉強を始めるまでにいつも時間がかかる」

「声をかけるたびに親子で疲れてしまう」
そんなときは、お気軽にご相談ください。
お子さんがどこで止まっているのか、何からなら始められそうか、一緒に整理していきます。

(ではまた次回に。)

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