1. 「ことばの前の力」を育てる支援
見る・聞く・まねる力を伸ばす
• 視線を合わせ、同じものを一緒に見る(共同注意)経験を増やす。
• 「見て」「これ」「どうぞ」などのジェスチャー+言葉で伝える。
• 音や動作のまねっこ遊び(拍手・バイバイ・トントン)を繰り返す。
例:「お母さんがパチパチ → 子どもがまね → 一緒に笑う」
これが“やりとりの始まり”になります。
2. 言葉の理解を広げる支援
短く・分かりやすい言葉で伝える
• 「おもちゃ ちょうだい」「コップ ここ」など、1文に1つの内容。
• 「こっち見て」「お風呂はいろっか」といった状況に合わせた声かけ。
• 絵カード・写真を使って「見てわかる」環境をつくる。
例:「りんご」→実物を見せながら「赤いね、おいしいね」とことばを添える。
目で見て理解できるようにすると、耳での理解につながります。
3. 言葉の表出を促す支援
「話させる」より「話したくなる」関わり
• 先に質問するのではなく、子どもの行動を言葉にしてあげる。
例:「お水のんでるね」「ブロックつんだね」
• 「言い直し」は控え、自然に正しい言葉を聞かせる。
例:「まんま、たべた」→「うん、ごはん食べたね!」
💡「答えを求める」より「共感する」声かけが大事です。
子どもが安心して発話できる環境をつくりましょう。
4.会話のやりとりを広げる支援
順番・交代を経験させる
• やりとり遊び(ボール転がし、いないいないばあ、絵本のページめくり)で
「自分→相手→自分」という順番の感覚を育てます。
• 言葉が出にくい場合は、ジェスチャーや指差しでもOK。
例:「お母さんが“どうぞ”→子が受け取る→“ありがとう”」
この積み重ねが“会話の基礎”になります。
5. 上位の会話(説明・気持ち・思考)を育てる支援
「気持ち」や「考え」を言葉にする練習
• 絵本や写真を見て「どう思う?」「どんな気持ちかな?」と一緒に考える。
• 「○○ちゃんは、かなしかったのかな」「うれしかったのかな」と、
親がことばで気持ちを代弁する。
• 体験を順番に話す練習(例:「公園行った → すべり台した → ジュース飲んだ」)
物語を使った“順序立てて話す”練習は、学校での発表や作文にもつながります。
• 「ことば」は“心と関係”の中で育ちます。
• 無理に話させるより、安心して「聞いてもらえる」「通じた」という経験を積むことが何より大切です。
• 必要に応じて、言語聴覚士(ST)による発達評価や家庭でできる課題提示を受けると、より効果的です。