■『10,000時間の法則』とは?
『10,000時間の法則』とは、特定の分野で「一流の専門家」「プロ」になりたければ「10,000時間」の練習や研鑽が必要、という法則です。
この法則をビジネスシーンに当てはめてみると、週5営業日で1日8時間と仮定すると、月160時間、年で1,920時間。5年弱で「一流の専門家」「プロ」と名乗れるようになる、というわけです。
もちろん数値はあくまで「理想値」であり、業務時間外で取り組むこともできるでしょうし、そもそも実務時間内で「研鑽」と呼べるような内容を担保できるか、という点も考慮しなければなりません。
◆提唱したのは?
この『10,000時間の法則』は、イギリス出身のジャーナリストである マルコム・グラッドウェル 氏が著書『天才!成功する人々の法則』で紹介し広まったもので、心理学者でありフロリダ州立大学の アンダーソン・エリクソン教授の調査結果がベースになっています。
■法則を見出した調査内容とは?
マルコム・グラッドウェル 氏が著書で紹介する根拠となった、アンダーソン・エリクソン 氏らが1993年に発表した論文の中にある調査概要は以下の通りです。
●調査対象:交響楽団の演奏者や音楽大学で音楽専攻の学生。
●日々の時間をどのような活動に使っているかをヒアリング。
●調査結果から、より実力があると見なされている人ほど20歳までに練習時間を多く積み重ねていた。
●また、世界トップレベルのバイオリン奏者などが大成するまでに約10,000時間の練習を積んでいたことがわかった。
そして、マルコム・グラッドウェル 氏は、以下の例も根拠に含め『10,000時間の法則』を提唱しています。
●音楽家である ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 氏は、大成するまで「10,000時間」の下積みを積み重ねていた。
●20世紀を代表する音楽グループであるビートルズは、デビュー前に「10,000時間」をステージでの演奏に費やしたと言われている。
●マイクロソフトを創業した人物として知られる ビル・ゲイツ 氏は、学生時代に「10,000時間」をプログラミングに費やした経験がある。
ですが、マルコム・グラッドウェル 氏の解釈が、研究した アンダーソン・エリクソン 氏の意図とは異なっていたため、訂正を要求したと言われており、『10,000時間の法則』には科学的根拠が無いことが示されています。
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