【FTMの就職体験】女性として初めて就職したときの話

【FTMの就職体験】女性として初めて就職したときの話

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はじめまして。
FTM当事者として、就職・転職活動や職場での悩みに関する相談をお受けしています。

今回は、僕が高校を卒業して初めて就職したときのことを書きます。

僕が最初に就職したのは、某スポーツショップでした。

採用面接を受けた当時は高校生だったため、服装は学校の制服。スカートを履いて面接を受けました。

まだ戸籍上の名前も変更しておらず、面接で「FTMです」「男性として働きたいです」と伝えることもできませんでした。

社会人として働くこと自体が初めてで、自分の性別について会社にどこまで話せばいいのかも分からなかったからです。

■女性として働くと決めた

就職後は、女性として働くことになりました。

当時の僕は、職場では女性として働くものだと割り切っていたため、仕事そのものについて大きく困ることはありませんでした。

ただ、髪型や服装、化粧をしていないことなどから、お客様や周囲の人に「男の子?女の子?」と聞かれることは何度もありました。

そのたびに、僕は「女です」と答えていました。

本当はそう答えたいわけではありません。

それでも、職場でどう説明すればいいのか分からず、仕事を続けるためにはその答えが一番簡単だと思っていました。

■カミングアウトが自分の知らないところで広がることもあった

職場で仲良くなった人には、自分がFTMであることを話したこともあります。

理解してもらえるとうれしかった反面、話した内容が自分の知らないところで職場内に広がってしまうこともありました。

悪気がなかったとしても、自分が伝えていない相手まで知っている状況には、戸惑いを感じます。

誰に伝えるのか。
どこまで伝えるのか。
職場には、いつ伝えるのか。

当時は、こうしたことを相談できる相手が身近にいませんでした。

■伝えることだけが正解ではない

FTMであることを、応募先や職場に必ず伝えなければならないわけではありません。

反対に、最初に伝えておいた方が働きやすい場合もあります。

大切なのは、すべてを話すことではなく、自分が安心して働くために必要なことを整理することだと思います。

通称名、制服、更衣室、トイレ、健康診断など、働き始める前に確認しておきたいことは人によって違います。

「伝える」「伝えない」の二択ではなく、何を、誰に、どのタイミングで伝えるのかを考えることが大切です。

■現在は採用する側になりました

その後、僕は戸籍を変更し、男性として働く経験もしました。

現在は会社を経営し、求人募集や書類の確認、面接、採用、採用後のスタッフとの関わりまで行っています。

女性として就職した経験。
男性として働いた経験。
そして、会社を経営し採用する側になった経験。

この両方を知っているからこそ、FTM当事者の気持ちだけでなく、採用する企業側が何を確認したいのかも踏まえて、一緒に考えられることがあります。

FTMとしての就職・転職活動や、職場への伝え方に悩んでいる方は、一人で答えを出そうとしなくても大丈夫です。

ご本人がどのように働きたいのかを大切にしながら、必要な準備や伝え方を一緒に整理します。

※求人の紹介、企業へのあっせん、採用の保証を行うサービスではありません。

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