■はじめに
「どうして私は、また同じことを繰り返してしまったのだろう…」
そう悩んだことはありませんか?
変わりたいと思っているのに、
気づけばまた同じ流れに戻っている。
人間関係も
気持ちの浮き沈みも
選ぶ行動も
ーーどこかで似たようなパターンを繰り返してしまう。
そのたびに
「またか…」
「自分は変われないのかもしれない」
そう思って自己嫌悪になっていないでしょうか?
■わかっているのに変われない
こういうとき、よく言われる原因は
・トラウマの影響
・思い込み
・無意識のクセ
たしかにそれらも一つの側面です。
でも、原因を示されていても
どこか「ぼんやり」してしまう。
なぜなら
👉「じゃあ、なぜ変えられないのか」
ここが説明されていないことが多いからです。
■繰り返してしまうのは「守りたいから」
同じパターンを繰り返してしまうとき
そこには共通して「あるもの」があります。
それは無意識に
👉「守りたいものがある」ということです。
人は、意味もなく同じことを繰り返しているわけではありません。
自分をコントロールできない「もう一人の自分」は
自分を苦しめようとして同じことを繰り返し続けるのではなく
むしろ
👉「今の選択を変えてしまうと、ギリギリ保っているものが崩れてしまう」から、同じ流れにとどまり続けています。
たとえば
「もう関係を断とうと思っていたのに、またあの人に連絡してしまった」
「本当は違うと思っていたのに、また受け入れてしまった」
「今の仕事を辞めようと思っていたのに、また先送りにしてしまった」
それらは一見すると「うまくいかない原因」に見えます。
実際は
👉「自分の安定を崩さないために、無意識に選んだ行動」
なのかもしれません。
長く続いている状況が変わるのは、たとえ今いる環境の居心地が良くなくても、多少のストレスが伴います。
だから「安定」というのは、誰かから見れば不安定に映ることもある。
・関係を自分から壊すことで、壊される前に安心できる。
・本音を出さないことで、否定されずにいられる。
・変化を避けることで、今の安定を保てる。
そういう
「守りたいものがあるため、一見不安定に見える選択をしてしまう」という構造が、行動の奥に働いています。
■守ることは生物にとって自然なこと
ここが少し不思議なところですが
人は
👉「変われない」のではなく
👉「変わらないことで自分を守っている」
ことがあります。
もしそのパターンを手放したら
・もっと傷つくかもしれない
・何かを失うかもしれない
・自分が保てなくなるかもしれない
そう「もう一人の自分」が判断している場合、
人は同じ流れに戻ります。
つまり
繰り返しは「失敗」ではなく
👉「守りの構造」
自分の身を守ることは
生き物にとって、ごく自然な働きです。
■守る必要があるから繰り返す
この「自分を守るために繰り返す」という動きは
人の心だけに起きているものではありません。
体で言えば、かさぶたに似ています。
傷ついた皮膚の上にできるかさぶたは
無理に剥がすとまた出血して、同じ状態に戻ります。
治っていないからではなく
👉「内部が回復するまでは、その形で状態を保ち続ける」
という体の働きです。
人の心も、これとよく似ています。
何度も繰り返してしまう行動や感情も
無理に変えようとするとまた同じ形に戻るのは
👉「まだ守る必要がある状態」なのかもしれません。
■日常の中にもある「繰り返し」
たとえば、お酒の飲み過ぎ。
本当は控えた方がいいと分かっているのに
つい飲み過ぎてしまうことがあります。
これを単純に
「意志が弱い」と捉えることもできますが
構造として見ると、少し違います。
飲むことで
👉一時的に考えなくて済む
👉感じなくて済む
👉自分の状態を保てる
お酒をやめることが難しいのは、
お酒そのものが問題だからではなく、
👉「お酒を飲むことでしか、自分を保てていない“状態”だから」
かもしれません。
だから
無理にやめようとすると
別の形で同じことを繰り返したり、
また元に戻ってしまうことがあります。
それは
弱さではなく
👉体や心が「元の状態に戻ろうとする働き」ーー
ホメオスタシス(恒常性)です。
だからこそ「お酒をやめる」ことより先に
👉「なぜ飲まずにいられないのか」
を知ることの方が 本質的な一歩になります。
お酒は問題ではなく
👉「何かを保つための手段」として機能しています。
その「何か」が見えてきたとき
はじめて、「飲みすぎをやめる以外の選択」が生まれてきます。
■歪んで見えても、その人なりの最善
外から見ると
「なんでそんなことするの?」
「逆に苦しくなってない?」
そう見える行動でも
その奥には必ず
👉「そうする理由」があります。
そして多くの場合、それは
👉「その時点で、その人が崩れずにいられるベストな選択」
です。
■繰り返しをやめるには、心の構造を知る
だからこそ大切なのは
「繰り返すことをやめよう」とすることではなく
👉「何を守るために繰り返しているのか」を知ること
です。
ここで初めて
・表面で起きていること(繰り返し)
・奥で働いているもの(守り)
・そのさらに中心にあるもの(本来の軸)
この三つがつながって見えてきます。
■まとめ
同じことを繰り返してしまうとき
それは
あなたが弱いから でも
ダメだから でもありません。
👉「同じことを繰り返すことで、自分を保とうとしている理由がある」
ただそれだけです。
そして、もう一つ。
同じことを繰り返しているように見えても、 実際には、まったく同じ場所にいるわけではありません。
👉それは、少しずつ形を変えながら進む「螺旋」のような動きです。
「また同じことをしてしまった」
そう感じたときも、それは単なる後退ではなく 少しずつ位置を変えている過程かもしれません。
そして
その構造が見えてくると
はじめて
👉「どうするか」を自分で選べるようになります。
繰り返しは、問題ではなく
👉「気づくためのサイン」です。
では、自分は何を守っているのか。
それを知る入口として、
わたしはタロットを使っています。
カードが示すのは「未来の答え」ではなく
👉「今、自分の中で何が動いているか」
その構造です。
🌿おわりに
ここまで読んで
もし少しでも
「自分にも同じような流れがあるかもしれない」
そう感じたとしたら
それはもう
👉「気づきが始まっているサイン」
です。
繰り返しをやめようとするよりも
まずは
👉「何を守るために、これを繰り返しているのか」を知ること。
それだけで、自分の行動に
「そうか、これがあったからか」と
思える瞬間が出てきます。
ただ
自分一人で見ようとすると
見えている部分だけで判断してしまったり、
本当に大事な部分ほど見えにくかったりもします。
そんなときに
構造として整理していくと
・今、何が起きているのか
・なぜ同じ流れになるのか
・何を守ろうとしているのか
少しずつ言葉として見えてきます。
私は
タロットとユング心理学を使って
こうした「心の構造」を読み解きながら
👉今の自分の「現在地」を言語化する
セッションを行っています。
未来を当てるためではなく
👉「今ここ」を理解するためのものです。
もし
・自分の中で何が起きているのか整理したい
・同じパターンの理由を知りたい
・感覚では分かっているけど言葉にできない
そんなときは、ぜひ声をかけてください。
一緒に、あなたの構造を読み解いていきましょう🌿