薬膳で梅雨を吹き飛ばす! おすすめ食材と簡単レシピ

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コラム
梅雨時はだるくなりがちです。むくみも多く、低気圧で頭痛なども起きて、まいってしまいますね。

薬膳では、湿気が多い梅雨時は、体に余分な水分が溜まりやすいと考えます。さらに、余分な水分はだるさや頭痛、むくみ、消化器官の不調を生むと考えます。ここでは、梅雨時におすすめの手に入りやすい食材と、それらを使った簡単レシピを紹介します。

★梅雨時におすすめの食材

梅雨時のだるさを解消するためには、余分な水分を出した上で消化器官を整えることが大切です。また、気の巡り(器官や内臓を動かす力の循環)が悪いと、うまく水分が巡らないという考え方もあるので、気の巡りをよくする食材(香りのよい薬味やハーブなどに多い)を加えるとさらによいです。

余分な水分を出す食材は、上半身の余分な水分を取る食材と、下半身の余分な水分を取って外に出す食材に分かれます。スムーズに余分な水分を出すには、両方を同時に取るのがよいです。

上半身の余分な水分を取る食材で手に入りやすいのは、いんげん豆(さやいんげん)・レンズ豆・枝豆・キャベツ・セロリ・そら豆・にんにくの茎・バジル・大豆もやし・しじみ・カルダモン・唐辛子などです。

下半身の余分な水分を取って外に出す食材で手に入りやすいのは、玄米・はとむぎ・黒豆・アスパラガス・えんどう豆・きゅうり・パクチー・冬瓜・とうもろこし・なす・白菜・水菜・もやし(緑豆もやし)・レタス・マンゴー・あおさ・あさり・昆布・のり・もずく・わかめ・牛タン・豚レバー・紅茶・緑茶・ウーロン茶・プーアール茶・コーヒー・ビールなどです。

消化器官を整える食材で手に入りやすいのは、白米・オートミール・発芽玄米・はとむぎ・もち米・さつまいも・じゃがいも・タピオカ・山芋・いんげん豆(さやいんげん)・黒豆・大豆・納豆・ひよこ豆・枝豆・らっきょう・えんどう豆・おくら・かぼちゃ・ブロッコリー(カリフラワー)・小松菜・そら豆・にんじん・にんにく・にんにくの茎・チンゲン菜・長ねぎ・白菜・アボカド・りんご・いわし・ぶり・牛肉・砂肝・鶏卵(卵黄)・うずら卵などです。

気の巡りをよくする食材で使いやすいのは、そば・シソ・玉ねぎ・にんにくの茎・バジル・三つ葉・みょうが・ピーマン・レモン皮・柚子皮・フェンネル・カレー粉(特にターメリックとクミンに作用あり)・カルダモン・ナツメグ・五香粉・醸造酒・ワインなどです。

★梅雨時におすすめの簡単レシピ

・枝豆ととうもろこしのバジルサラダ
材料(2人分):とうもろこし1本(缶詰なら1個半300g)、冷凍枝豆200g、塩少々、乾燥バジルひとふり
とうもろこしは濡らしてラップでくるみ、600wで5分加熱して身を削ぎ(缶詰なら汁を切る)、枝豆は鞘から実を出します。ボウルなどにとうもろこしと枝豆を入れ、塩とバジルを加えて和えて完成です。バジルが手に入らない時は、みじん切りの玉ねぎと酢を少し加えたり、市販のバジルドレッシングで和えたりしても、おいしくできます。

・冬瓜とハトムギのスープ
材料(4人分):冬瓜1/4個、ハトムギ(乾燥)大さじ4、生姜1かけ、柚子皮少々、水600ml、和風だし顆粒小さじ3、醤油小さじ2、砂糖小さじ1、あれば出汁用昆布ひときれ
ハトムギと昆布は鍋に水を入れて浸けておきます(30分ほど)。冬瓜は種を取って皮をむき、一口大に切ります。生姜は千切りにします。鍋を煮立たせ、煮立ったら昆布を取り出します。冬瓜と生姜、調味料すべてを入れてさらに煮ます。20分ほど煮て、冬瓜が柔らかくなったら柚子皮をくわえて完成です。和風顆粒だしには昆布だし入りのものもあるので、昆布の用意が面倒な場合はそれをどうぞ。柚子皮が手にはいらない場合は、シソの千切りを乗せてもおいしいです。

・にんにくの茎とあさりの炒めもの
材料(2人分):にんにくの茎ひと束、あさり(むき身)100gほど、料理酒大さじ1、塩こしょう少々
にんにくの茎を一口大に切ります。フライパンに油(分量外)をしいて熱し、あさりを入れ、料理酒も加えて炒めます。あさりに火が通ったら、にんにくの茎を加えて炒めます。にんにくの茎に火が通ったら塩こしょうをして完成です。生姜を少し加えてもおいしいです。

・さやいんげんとナスのカレー風味炒め
材料(2人分):さやいんげん1パック(80~100g、筋取りがないので冷凍食品を使うと楽)、ナス2本、塩少々、コンソメ顆粒小さじ1/2、カレー粉小さじ1
さやいんげんは筋を取って一口大に切り、ナスは乱切りにします。フライパンに油(分量外)をしいて熱し、さやいんげんとナスを炒めます。ある程度火が通ったら、塩とコンソメを入れてもう少し炒め、最後にカレー粉を加えて完成です。ボリュームを出したい場合は、塩を少し多めにして牛ひき肉を加えてもおいしくできます。

・カルダモンコーヒー
材料(1杯分):インスタントコーヒー小さじ1、カルダモンパウダーひとふり(まるごとのカルダモンの場合は鞘を割って中の種を出したものを2つ分)、お湯150ml
インスタントコーヒーをカップに入れ、カルダモンも加えます。お湯を注いでよく混ぜて完成です。カフェインを控えたい場合は、コーヒーを紅茶や緑茶に変えてもエスニックでおいしいです。

梅雨時におすすめの食材と薬膳レシピを紹介しました。どれもスーパーで買える食材で作れますので、梅雨時の鬱屈をなんとかしたい時、献立に困った時、ぜひご活用ください。

※ここで紹介したものはあくまで食材です。医薬品ではありません。体の不調がある場合は病院も利用しましょう。

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