KFシステムクリエイター取扱説明書(10)

記事
マネー・副業
(2)システムの設定

KFシステムクリエイターは、2(2)システムの構成で説明しましたように、マクロを含む複数のエクセルブック群で構成されています。 
KFシステムクリエイターを適切に利用するために、これらのエクセルブックを関連項目毎に分類してフォルダにまとめ、管理する必要があります。

管理方法については特に制約はありませんが、基本的にはデータドライブのルートに「株式」フォルダを作成し、その下に「KFシステムクリエイター」、「株価データ」、「運用システム」などといった項目別にフォルダを作成すると分かりやすくなります。 

基本的なシステム構成では、「KFシステムクリエイター」フォルダの下に、「KFコントローラ」、「System」、「VBAモジュール」、「ドキュメント」といったフォルダを配しています。 
「KFコントローラ」フォルダには各種実行ファイル(エクセルブック)を、「System」フォルダにはKFシステムクリエイター本体とロジックリストを収録しています。

KFシステムクリエイターを使用するに当たって、最初にKFシステムコントローラの設定を行います。 
KFシステムコントローラでは、各種エクセルブック等を管理・起動することが出来ます。ファイル名をダブルクリックすることで、そのファイルを起動します。そのためには、事前にファイル名およびフォルダ名を登録しておく必要があります。

システムの設定a.png

ファイル名は配布時のままで登録してありますが、フォルダ名に関してはご利用環境に応じて変更する必要があります。 
親フォルダ名は、ファイル名に記されたファイルが共通して所属するフォルダ名です。そして子フォルダ名は、親フォルダの下にあるフォルダ名です。

これらを設定したら、各ファイル名をダブルクリックして、ファイルが起動するか確認します。もしも起動せずに、「エクセルファイルを選択してください」というメッセージが表示される場合は、フォルダ名が間違っている可能性がありますので、再度ご確認ください。

なお、KFシステムコントローラに登録された各ファイルの使用方法につきましては、「KFシステムコントローラ取扱説明書」にて説明いたします。
本取扱説明書では、KFシステムクリエイターに関する項目についてのみ、解説いたします。

KFシステムコントローラのフォルダ設定が完了しましたら、上書き保存した後ブックを閉じてください。以上で、システムの設定は完了となります。 


(3)株価データの取得

KFシステムクリエイターを使用するためには、事前に株価データを取得しておく必要があります。株価データの取得には、「KFデータマネージャ」を使用します。 
別途、「KFデータマネージャ取扱説明書」をご覧ください。


4.システムの基本操作

(1)サマリーページの操作 

サマリーページでは、ベージュやローズまたはラベンダーで塗りつぶされたセルの内容を変更できます。 
各セルの概略については、「2.システムの概要(4)システムのインプット」をご確認ください。

システムの運用が始まれば、通常はサマリーページを操作する必要はありません。システム運用時は、日々の大引け後にシステムの更新を行った後、売買判定欄を確認して翌日寄付きの売買注文を出すだけです。 

判定が「~HOLD」または「キャッシュPos」の時は、売買は行いません。それ以外の時は、その指示通りに注文を出します。 
例えば、「売りドテン」となった場合は、寄付きで買い玉を手仕舞いすると同時に、新規で売り建てます。「買い手仕舞」は、寄付きで買い玉の手仕舞いのみ行います。

システムの基本操作a1.png

以下に、各項目の設定や確認方法等について説明いたします。なお、説明の一部は、「2.システムの概要(4)システムのインプット」の内容と重複しています。予めご了承ください。 

各項目名の後ろにある[ ]で括られた表示は、その項目が表示項目か設定項目かを示します。
・[表示]の場合は自動的に表示されますので、ご利用者が設定する必要はありません。
・[設定]の場合は、値を設定する必要があります。


①銘柄[表示]

システムで運用する銘柄名が入ります。 
株価データブックの表示が自動設定されますので、入力の必要はありません。
また、銘柄名はチャートからも参照しています。


②起点日[設定]

性能指標等を求める際の、最初の日付です。 
通常は株価データブックの最初の日付と一致しますが、それ以降の立会日であれば、終点日を超えない範囲で任意に設定することができます。
起点日を変更すると、それに合わせて各性能指標の値やチャート表示が自動更新されます。


③終点日[設定]

性能指標等を求める際の、最後の日付です。 
通常は株価データブックの最新日付(直近日付)と一致しますが、それ以前の立会日であれば、起点日より遡らない範囲で任意に設定することができます。
終点日を変更すると、それに合わせて各性能指標の値やチャート表示が自動更新されます。


④統計期間[表示]

起点日から終点日までの立会い日数です。 


⑤システム[表示][設定]

システムの名称です。 
通常は自動的に設定されますが、任意に設定することも可能です。
ただ、そのシステムの種類が一目で判別できるようにしてください。
右側の欄(H3セル)には、システムに付ける連番等を設定します。


⑥テスト開始日[設定]

バックテストを行なった際の起点日です。 
この項目は、他の項目から参照されることはありません。
バックテスト期間を記録するための項目です。


⑦テスト終了日[設定]

バックテストを行なった際の終点日です。 
この項目は、他の項目から参照されることはありません。
バックテスト期間を記録するための項目です。


⑧運用開始日[設定]

運用開始日は、本システムの運用を開始(売買を開始)した日に設定します。 
それ以降の運用成績が運用後元利計欄に表示されます。
なお、運用開始日欄の左端の赤丸ボタンを押すと、運用開始日がテスト終了日の翌立会日に自動設定されます。


⑨テスト対象[設定][表示]

バックテストを行なう際に、対象とする性能指標を設定します。 
設定は、左側の欄(G7セル)に性能指標のセル番地を直接入力します。
先頭に「=」を付けないようにしてください。

右側の欄(H7セル)には、設定した性能指標の値が表示されます。 
設定する性能指標は、基本的にはF24からH133セルまでのいずれかとなりますが、空のセルでオリジナルの性能指標を導出し、そのセルをテスト対象欄に設定してもOKです。
通常は、ドテン運用時のKFインデックスのH125セル、もしくはKFインデックス(単利)のH130セルを設定します。


⑩基準システムパラメータ[表示]

基準システムの設定パラメータが表示されます。 
追加システムの場合、設定パラメータはパーセント表示となってしまうため、時系列的な判断がつきにくいという問題があります。
そこで、追加システムにおいて基準システムの設定パラメータを表示することで、この追加システムが短期システムなのか長期システムなのか等の判断が付きやすくなります。


⑪テーブルNo.[設定]

最適化演算を行なう際に使用するテーブルを選択します。 
「1」を選択するとテーブル1が、「2」を選択するとテーブル2が、「0」を選択すると手動設定が選択されます。
これらの値は、ドロップダウンリストから選択することができます。

テーブル1は、広い範囲に渡ってパラメータ分布を求めますが、その分、パラメータの間隔が広くなります。 
より詳細な設定を行なうには、範囲を絞り込んだ上でテーブル2に設定し、最適化演算を行なう必要があります。

また、手動設定を選択すると、手動設定欄(H12:H13セル)に入力された値が反映されます。
サマリーシート上で性能指標の変化を確認したい場合は、手動設定を用いると便利です。


⑫-1.基準期間[表示](回帰順張り、回帰逆張り)

テーブルNo.で選択されたテーブルの、1番目のパラメータを表示します。 
手動設定が選択されている場合は、隣の手動設定欄の値が設定されます。
回帰平均の基準期間を、通常3~150日で設定します。


⑫-2.買い基準[表示](累乗平均、ブレイクアウト、ブレイクアウト2、VWAP)

テーブルNo.で選択されたテーブルの、1番目のパラメータを表示します。 
手動設定が選択されている場合は、隣の手動設定欄の値が設定されます。
買い基準となる移動平均期間を、通常3~150日で設定します。


⑫-3.基準期間[表示](RSI順張り、RSI逆張り)

テーブルNo.で選択されたテーブルの、1番目のパラメータを表示します。 
手動設定が選択されている場合は、隣の手動設定欄の値が設定されます。
RSIの基準期間を、通常3~150日で設定します。


⑫-4.ギャップ基準[表示](裏デイトレ改) 

テーブルNo.で選択されたテーブルの、1番目のパラメータを表示します。 
手動設定が選択されている場合は、隣の手動設定欄の値が設定されます。
株価のギャップの基準期間を、通常3~150日で設定します。


⑬-1.基準倍率[表示](回帰順張り、回帰逆張り)

テーブルNo.で選択されたテーブルの、2番目のパラメータを表示します。 
手動設定が選択されている場合は、隣の手動設定欄の値が設定されます。
回帰平均から標準誤差の何倍乖離しているかを、通常0.3~5.0倍で設定します。


⑬-2.売り基準[表示](累乗平均、ブレイクアウト、ブレイクアウト2、VWAP)

テーブルNo.で選択されたテーブルの、2番目のパラメータを表示します。 
手動設定が選択されている場合は、隣の手動設定欄の値が設定されます。
売り基準となる移動平均期間を、通常3~150日で設定します。


⑬-3.売買基準[表示](RSI順張り、RSI逆張り)

テーブルNo.で選択されたテーブルの、2番目のパラメータを表示します。 
手動設定が選択されている場合は、隣の手動設定欄の値が設定されます。
RSIの両極からの値を、通常3~55%で設定します。


⑬-4.ギャップ基準[表示](裏デイトレ改)

テーブルNo.で選択されたテーブルの、2番目のパラメータを表示します。 
手動設定が選択されている場合は、隣の手動設定欄の値が設定されます。
株価の日差の基準期間を、通常3~150日で設定します。


⑭手動設定[設定]

手動設定するパラメータを設定します。 
パラメータを変えることで、性能がどのように変化するのかを確認できます。
また、追加システムにおいて、レバレッジが1の状態でこれらの値を-100%に設定すると、基準システムの性能指標が得られます。
基準システムからの性能向上効果を確認する際に便利です。


⑮-1.平均誤差[表示](回帰順張り、回帰逆張り)

全統計期間における株価推移のバラツキの度合いを示します。 


⑮-2.買平均乖離[表示](累乗平均、ブレイクアウト、ブレイクアウト2、VWAP)

買い累乗平均と株価、直近高値と株価、買いVWAP累乗平均と株価、との乖離の標準偏差を示します。 


⑮-3.最大値[表示](RSI順張り、RSI逆張り)

RSIの最大値を示します。 


⑮-4.ギャップ標準偏差[表示](裏デイトレ改)

株価のギャップのの標準偏差を示します。 


⑯-1.直近誤差[表示](回帰順張り、回帰逆張り) 

直近日における株価推移のバラツキの度合いを示します。 


⑯-2.売平均乖離[表示](累乗平均、ブレイクアウト、ブレイクアウト2、VWAP)

売り累乗平均と株価、直近安値と株価、売りVWAP累乗平均と株価、との乖離の標準偏差を示します。 


⑯-3.最小値[表示](RSI順張り、RSI逆張り)

RSIの最小値を示します。 


⑯-4.日差標準偏差[表示](裏デイトレ改)

株価の日差の標準偏差を示します。 


⑰取引単位[表示]/考慮有無[設定]

対象銘柄の株価データファイル上の取引単位が表示されます。 
H16セルで「考慮」を設定すると、運用建玉数は取引単位の整数倍となり、運用成績もそれに倣います。
「未考慮」を設定すると、運用必要資金枠を目一杯使用します。
これらの値は、ドロップダウンリストから選択することができます。


⑱対元利計許容損失率(参考値)[設定]

運用後元利計に対する許容損失率を設定します。 


⑲対元利計許容損失(参考値)[表示] 

システム運用における許容損失額を表示します。 
運用後元利計と対元利計許容損失率とから求められます。


⑳運用システム(G19セル)[設定]

システムの運用形態を設定します。設定はドロップダウンリストから行なえます。 
買いシステムのみの運用の場合は「買い」、売りシステムのみの運用の場合は「売り」、ドテンシステムの運用の場合は「ドテン」となります。

また、買いシステムのみの運用において、買いETDに対してロスカットを行なう場合は「買いLC1」、買い損益率に対してロスカットを行う場合は「買いLC2」となります。 
同様に、売りシステムのみの運用において、売りETDに対してロスカットを行なう場合は「売りLC1」、売り損益率に対してロスカットを行う場合は「売りLC2」となります。

また、株価が手仕舞い基準に達して手仕舞いした後、再び同価格まで戻ってきた時に、再エントリーを行なう場合は、運用形態に応じて「買いRE」、「売りRE」、「ドテンRE」となります。 
なお、ここでいう手仕舞い基準とはロスカット基準ではなく、通常のシステムで発せられるシグナルに基づいたものです。

これらの「~LC1」、「~LC2」、「~RE」が機能するためには、システムのロジックあるいはフィルタが対応している必要があります。 


㉑運用システム(H19セル)[設定]

正逆システムの設定を行います。設定はドロップダウンリストから行えます。 
逆システムは、正システムのシグナルを反転させたシステムです。
逆システムを最適化することにより、正システムとの相関が小さい新たなシステムを作成できます。


㉒運用システム(H20セル)[設定]

運用方法の設定を行います。設定はドロップダウンリストから行えます。 
単株運用は、運用開始時の建玉数を保ったまま、運用を継続します。
複利運用は、運用後元利計内の最大限の建玉数で、運用を継続します。
単利運用は、想定元本内の最大限の建玉数で、運用を継続します。


㉓運用レバレッジ[設定]

システムを運用する際のレバレッジを設定します。 
レバレッジを1よりも大きくすれば、より多くの収益を得られる可能性がありますが、逆に大きな損失を被る可能性もあります。
また、レバレッジを1よりも小さくすれば、大きな収益を上げることは難しくなりますが、より安定した運用を行なうことができます。

運用レバレッジに応じて、実際にどのように売買すれば良いかについては、運用建玉数や運用必要資金から判断できます。 
その前提となる初期運用資金が想定元本です。
運用開始直後の運用必要資金は、想定元本に運用レバレッジを乗じた額となります。

運用レバレッジの上限は、時価累積損益率が最大となるレバレッジ(最適レバレッジ)とすべきです。 
運用レバレッジが最適レバレッジを上回ると、資金効率は急激に悪化します。
通常は、資産カーブやドローダウンを見ながら、適度なレバレッジに設定します。

ロバスト性の高いシステムであれば、運用レバレッジを高めることができますし、通常であれば運用に値しないようなロバスト性の低いシステムであっても、レバレッジを小さくすれば安定した運用を行えるかもしれません。 


㉔想定元本[設定]

システム運用を行なう際の前提となる初期資金です。 
これは必ずしも全投資資金ではなく、通常は全投資資金の一部を設定します。
例えば1000万円の資金がある場合、その10%をこのシステムに振り分ければ、想定元本は100万円になります。

ただし、実際に売買に使われる資金は、想定元本にレバレッジを掛けた金額となります。 
すなわち、仮に全資金の10%の100万円しかこのシステムに割り振らなかったとしても、レバレッジを2倍にして運用した場合は、全資金の20%がリスクに晒されることになります。

逆に、全資金の20%の200万円をこのシステムの想定元本に割り当てたとしても、レバレッジを0.5倍にして運用すれば、実際にリスクに晒されるのは全資金の10%ということになります。 

もちろん、これらは初期運用時における状況であり、運用が進むにつれてリスクの度合いは変化していきます。 
運用開始日を変えると、同日から終点日までの運用後元利計等が表示されます。
それらを参考にしながら、想定元本や運用レバレッジを決定してください。


㉕評価形態[設定]

評価形態の設定を行います。設定はドロップダウンリストから行えます。 
時価評価は、評価損益を含めて運用損益を集計します。
簿価評価は、決済毎に運用損益を集計します。


㉖DD対象[設定]

運用後ドローダウン(DD)の設定を行います。設定はドロップダウンリストから行えます。 
本設定により、運用後DDチャートの表示を変更することが出来ます。
買いDDは、買い運用時のドローダウンを設定します。
売りDDは、売り運用時のドローダウンを設定します。
ドテンDDは、ドテン運用時のドローダウンを設定します。


㉗売買判定[表示]

終点日の翌寄付きにおけるポジションを示します。 
買いシステム運用の場合、「買い新規」の時は翌寄付きで新規買い建て、「買い手仕舞」の時は翌寄付きで手仕舞い売りとなります。
また、「買いHOLD」の時は買いポジションを継続、「キャッシュPos」の時はキャッシュポジションを継続します。

売りシステム運用の場合、「売り新規」の時は翌寄付きで新規売り建て、「売り手仕舞」の時は翌寄付きで手仕舞い買い返済となります。 
また、「売りHOLD」の時は売りポジションを継続、「キャッシュPos」の時はキャッシュポジションを継続します。

ドテンシステム運用の場合、「買いドテン」の時は翌寄付きで新規に買い建てると共に、それまでの売りポジションを手仕舞いします。 
「売りドテン」の時は翌寄付きで新規に売り建てると共に、それまでの買いポジションを手仕舞いします。
また、「買いHOLD」の時は買いポジションを継続、「売りHOLD」の時は売りポジションを継続します。
更に、キャッシュポジションを含むシステムの場合、「キャッシュPos」の前後で「~手仕舞」や「~新規」となります。

可変ポジションシステム(うねり取りシステム)の場合、「買いHOLD」からの「買い増し」や「買い外し」、「売りHOLD」からの「売り乗せ」や「売り外し」が表示される場合があります。 
また、各判定の末尾に数字が付加されますが、それは売買単位を表します。
例えば、建玉数400株の運用において、末尾が「~1」の場合400株、「~0.5」の場合200株、「~2」の場合800株となります。
400株の買いHOLD中に「買い増し0.5」となった場合は、翌寄付きで200株を買い増すことになります。


㉘機能判定[表示][設定]

システムが正常に機能しているかを判定します。 
判定基準はD8セルに設定します。

判定は、資産カーブの回帰推定値と標準誤差で行います。 
資産カーブが回帰推定値から標準誤差の判定基準倍分下落したら「STOP」を表示します。
また、判定基準から1少ないか判定基準の半分かの、いずれか小さい倍率分下落したら「WORNING」を表示します。


㉙システム判定[表示]

機能判定が運用を開始したシステムに対して意味を持つのに対し、システム判定は、作成したシステムが統計的に意味のある振る舞いをしているかどうかを判定します。 
判定が「OK」だと実運用上ほぼ問題なし、「WORNING」だと実運用上注意を要し、「NG」だと運用すべきではない、ということになります。

ただし、これはあくまで目安に過ぎませんので、運用するかどうかの最終的な判断は、他のファクターも合わせて検討し、決定するようにしてください。 

システム判定は、資産カーブが回帰直線の周りにどのように分布しているかで行なっています。 
資産カーブの95%前後が、回帰直線から標準誤差の±2倍分の範囲内に入っていれば、そのシステムは統計的に意味があると判断します。


㉚建値[表示]

売買を行なった時の建値です。 
売買判定が「~新規」または「~ドテン」となった翌立会日の始値を表示します。
したがって、上記判定が表示された時点では、前回売買時の建値が表示されたままとなります。
「~HOLD」が表示されている間は、建値は変わりません。


㉛現値[表示]

終点日(直近日)における株価終値です。 


㉜損益率[表示] 

現値が建値からどれくらいの割合上下したかを示しています。 
すなわち、システムに従って売買を行った場合の、損益率となります。
買い建ての場合は、現値が建値よりも高ければプラス、売り建ての場合は、現値が建値よりも安ければプラスとなります。


㉝買返済予定株価[表示]

売り建て時にロスカットとなる概略の価格です。 
ただし、これは過去の売り建て時の損失率分布から求めた値であり、必ずしもその価格でロスカットとなるわけではありません。
あくまでも、売買の際の目安ということです。
なお、買返済予定株価は、上記の値と現値との大きい方となります。


㉞売返済予定株価[表示]

買い建て時にロスカットとなる概略の価格です。 
ただし、これは過去の買い建て時の損失率分布から求めた値であり、必ずしもその価格でロスカットとなるわけではありません。
あくまでも、売買の際の目安ということです。
なお、売返済予定株価は、上記の値と現値との小さい方となります。


㉟最大想定損益[表示]

終点日時点におけるトレードの想定損益の最大値です。 
D15セルは、建値から返済予定株価までの値幅、C15セルは、現値から返済予定株価までの値幅となります。

D15セルの値がプラスになると、そのトレードでは手仕舞い時点で損失になる可能性が低いということになります。 
また、C15セルの値は、売買判定が「~新規」または「~ドテン」の時に、そのトレードでどれくらいの損失となる可能性があるかを示します。


㊱最大建玉数(参考)[表示]

対元利計許容損失と最大想定損益から求められます。 
この建玉数以内であれば、そのトレードにおいて対元利計許容損失を上回る損失を被る可能性は低くなります。
ただし、必ずそうなるというわけではありません。

なお、最大建玉数は、後述する運用建玉数を上回ることはありません。 
また、運用建玉数とは完全に独立した指標であり、リスクを重視するなら最大建玉数を、効率を重視するなら運用建玉数を考慮します。


㊲運用後元利計[表示]

運用レバレッジと想定元本に基づいて決定されます。 
また、運用開始日を固定すると、それ以降の運用実績に応じて値が更新されます。
運用レバレッジによって、資産がどのように変化するのかをシミュレートできます。


㊳運用建玉数[表示]

運用レバレッジや想定元本、現値、取引単位に基づいて決定されます。 
それらの条件内で運用できる最大の建て玉数を示します。
運用レバレッジを設定してシステムを運用する場合、運用建玉数通りに売買します。
なお、前述の最大建玉数とは、直接的な関係はありません。


㊴運用必要資金[表示]

運用建玉数に現値を乗じた額です。 
ただし、実際には現値と翌始値との差額分が、スリッページとなりますので、必ずしもこの金額通りに売買できるわけではありません。
レバレッジ運用には、十分な資金的余裕が必要です。


㊵手数料(率/1株当)[設定]

C20セルでは、トレード時の手数料率を設定します。 
株価に対して何%の手数料が掛かるかを設定します。
当然、運用必要資金によって、この率は変わってきます。
また、投資環境によっても変わってきます。

手数料率が平均損益率を上回ると、そのシステムの期待値はマイナスとなります。 
すなわち、システムを運用しても、資産は増えないということです。

D20セルでは、トレード時の1株当手数料を設定します。 
1株当たりの株価に対していくらの手数料が掛かるかを設定します。
当然、運用必要資金によって、この値は変わってきます。
また、投資環境によっても変わってきます。

1株当手数料が平均損益を上回ると、そのシステムの期待値はマイナスとなります。 
すなわち、システムを運用しても、資産は増えないということです。
なお、平均損益は、損益累計をトレード数で割った値となります。


㊶金利(買い/売り)[設定]

C21セルでは、トレード時の信用買方金利を設定します。 
建値に対して年率何%の金利が掛かるかを設定します。
運用必要資金によって、この率は変わる場合があります。
また、投資環境によっても変わってきます。

D21セルでは、トレード時の信用貸株料を設定します。 
建値に対して年率何%の貸株料が掛かるかを設定します。
運用必要資金によって、この率は変わる場合があります。
また、投資環境によっても変わってきます。

ドテン運用の場合、買方金利と貸株料(率)の平均が凡その年間コストになります。 
平均リターンもしくは年率リターンから、このコストを差し引いた利益率が、実効リターンです。
このコストは通常2%程度ですから、十分な期待値が得られるシステムであれば、その影響はさほど大きくはありません。


㊷KFインデックス 

KFインデックスは、最適化演算の対象となる指標であり、複数の性能指標で構成されています。D125セルでは、KFインデックスA~Cのどの指標を選ぶかを、行番号で指定します。 

KFインデックスAは、元となる基本的な指標に損益率フィルタを付加したものです。損益率がD126セルの値より小さい場合は、KFインデックスAは0となります。 
この設定により、損益率が小さく収益が得にくいパラメータを排除することが出来ます。

KFインデックスBは、KFインデックスAにトレード数フィルタを付加したものです。トレード数がD127セルの値よりも小さい場合は、KFインデックスBは0になります。 
この設定により、トレード数が少なく信頼性に欠けるパラメータを排除することが出来ます。

KFインデックスCは、KFインデックスBにおいて安定性に重み付けを行った指標です。D128セルの値が1より大きいほど安定性が高く、小さいほど低くなります。 
通常はKFインデックスCを、最適化演算対象として使用します。


㊸KFインデックス(単利)

KFインデックス(単利)は、単利運用ベースでのKFインデックスです。株価水準が短期間に急変した銘柄等、単株運用では資産カーブの直線性が得られない場合に有用です。 

KFインデックスA~C(単利)は、通常のKFインデックスA~C内の指標の一部を、単利基準に置き換えたものです。設定方法は通常のKFインデックスA~Cと同様です。 
通常のKFインデックスを使用するか、KFインデックス(単利)を使用するかは、最終的には最適パラメータの安定性を見て決定します。




サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す