コロナウイルスのワクチンと治療薬はどこまでできているの？

夏になっても一向に衰えない新型コロナウイルス。

現在、世界中の科学者がワクチンと

治療薬の実用化に向けて研究を続けています。

では、いつになったら私たちが使えるようになるんでしょうか？

今開発されているのはワクチン？治療薬？

あなたはどちらだと思いますか？

世界中の製薬会社は

ワクチンと治療薬を両方開発しています。

しかし、このニュースがコロナ関連として

まとめて扱われるため、

どちらが研究、開発しているのか、

混乱している人がいませんか？

ワクチンとはウイルスの感染を防ぐ目的で、

かかる前に接種します。

一方、治療薬はすでに感染し、

発症した人が回復するために投与します。

したがってワクチンが先に完成した場合、

すでに感染している人には効果がありません。

また治療薬が先に感染しても、

かかってない人に使用はできません。

コロナウイルスに限らず、

ワクチンを作るために必要なのは、まずウイルスです。

ウイルスからワクチンを作るためには、

既存のウイルスから病気を引き起こす細胞を取り除きます。

その細胞の外側を体内に入れることで、コロナウイルスが入っても

同じ形のワクチンで免疫ができているため、細胞に侵入していきません。

治療薬はだいたい、細菌やウイルスを壊すことを目的に作られます。

また細菌が活動するために必要なタンパク質の製造を邪魔する働きがあります。

この働きの代表的なものが「抗生物質」です。

コロナウイルスの治療薬はコロナウイルスを攻撃して、死滅させる働きを

体内でし続けないといけません。

ワクチンとはウイルスの病気を引き起こす部分を取り除いたもの。

ですが、コロナウイルスのワクチンが完成・成功しないのは、

コロナウイルスが少しずつ変異しているからです。

このため、たくさんの感染者から採取したウイルスでワクチンを作っても、

形を変えたウイルスには全く効きません。

日本、アメリカ、ヨーロッパなど各国の研究者や製薬会社が集中的に研究・製造していますが、一部の専門家はコロナウイルスの撲滅はできず、

「with コロナ」

の新しい生活様式を続けるしかないとしています。