PR会社と広告代理店の違い|発注までの流れや仕事内容の違いを細かく解説!

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ビジネス・マーケティング
こんにちは!株式会社タカマサの青山です。

PR業界と広告業界。一緒のようで異なる業界になるのですが、皆さんは違いは言えますでしょうか?
広告代理店とPR会社にプロモーション業務を依頼すると、発注までの流れや仕事内容、またそれぞれの得意分野などに様々な相違点があります。

今回は、その違いについて触れていきたいと思います!

広告代理店とPR会社の違い

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広告とは広告主(企業)が管理可能なメディアを通じて、広く社会にメッセージを伝えることであり、PRとは広報の主体(企業)がメディアを通じて、長い期間にわたり社会(Public)との良好な関係(relation)を築きあげることを意味します。言い換えれば、
🟥広告は「買い取ったメディアでメッセージを流すもの」であることに対し、PRは「報道(記者の取材)を通じて読者に記事を読んでもらうもの」です

「広告」と「PR」にこれだけの違いがあるように、混合されてしまいがちな「広告代理店」と「PR会社」の仕事内容にも違いがあります。広告代理店とPR会社のわかりやすい違いとして挙げられるのが、メディアに情報提供する際のアプローチ先です。広告代理店では、各メディアの広告部にアプローチして広告枠を購入しますが、PR会社の場合は、各メディアの編集部にアプローチし、情報の記事化を依頼します。
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それではPR会社と広告代理店に“ある商品”の発表と発売および販促を依頼した際の、それぞれの業務内容の違いを解説します。

業務依頼の流れ:家庭用台所洗剤Aの場合

広告代理店もしくはPR会社に『家庭用台所洗剤A』のプロモーションを業務依頼した場合、発注までの大まかな流れは以下のようになります。

1,発注主(クライアント)から広告代理店もしくはPR会社へ、依頼内容のオリエンテーション
2,数社による企画コンペ
3,コンペを受けて、発注主が発注先を選定

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この流れは広告代理店もPR会社も変わりはありませんが、専門分野や得意分野をもつ会社に絞って、企画コンペせずに発注する場合も多くあります

⭐️業務内容とメディアアプローチ先の違い
続いて、広告代理店とPR会社の具体的な業務内容と、メディアプランの違いを比べてみましょう。
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広告代理店とPR会社の業務内容を比較すると、上記のようになります。この図から見ても、広告代理店とPR会社ではメディアのアプローチ先が違うことがわかります。

また、これ以外の

⭐️女性誌、生活情報誌でのタイアップ記事
⭐️ポスター、キャンペーングッズの作成
⭐️街頭キャンペーン
⭐️他ブランドとのタイアップ企画

などは、どちらに依頼しても実施可能である場合が多いです。

それぞれの得意分野

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広告代理店とPR会社には、それぞれ得意不得意の業務分野があります。ここではそれぞれの得意分野についてご紹介します。

⭐️広告代理店の得意分野:瞬間風速を上げる情報発信
広告代理店は、マスメディアやOOHを使った、インパクトのある広告展開が得意です。短期間で認知度を上げたり、ブランドイメージを強く根付かせたりしたい場合に、マスメディアやOOHを使った広告展開が力を発揮します。インパクトを増大させて瞬間風速を上げるには、数多くの広告枠を購入する必要があるため、それなりのコストが必要になります。

また年々種類の増えているネット広告を利用すると、情報を当てたいターゲットに向けてダイレクトに広告を届けることも可能です。ネット広告に特化した広告代理店や、運用代行してくれる企業も数多く存在するため、使いたい広告の種類に合わせて代理店を選ぶのも1つの手です。

⭐️PR会社の得意分野:段階的な情報発信
PR会社では、段階的なニュース発表の企画提案が可能です。さきほど比較した家庭用洗剤Aの場合、例えば以下のような流れでニュースを作ることができます。
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ニュース発表の企画段階で、①から⑦までの筋書きをあらかじめ仕立てておきます。長期的に企業と社会が良好な関係を築くために、この①から⑦までの流れである「ストーリー設計」がPRでは非常に重要な要素になってきます。

またPRでは第三者を通じて情報が発信されるため、時には商品や使い方について批判的な内容や、競合商品との比較検証なども記事掲載される場合もあります。そんなときには記事の指摘を受け止めて、次の商品の開発やニュース発表に活かすことが大切です。

終わりに

いかがだったでしょうか?
広告とPRの違いについて理解できたでしょうか?

PRと広告はどちらが良いという問題ではなく、状況によって、目的によって使い分けてくことが大切だと私は考えます。

企業と社会との継続的な信頼関係を築いていくには、様々なコミュニケーション施策を打ち立てていく必要があります。
PRと広告をうまく使い分けながら企業としてのブランドを確立していくことが必要になってくるかもしれません。



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