前回の記事に引き続き、タバコと人生に関する内容でお届けします。
今回の話は別の主人公が登場します。
「あぁ、もっと早くタバコを辞めていたら…」
「私の人生はこんなはずじゃなかったのに…」
病院のベットで彼はそうつぶやきました。
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愛煙家だった彼は、身体の不調を感じて病院で検査を受けた際に、肺に影が見つかりました。
そして精密検査の結果「肺がん」を患っていることが判明しました。
その原因としては、長年の喫煙習慣だったことは疑いようがありません。
一日に2箱、多いときでは3箱以上も吸うヘビースモーカーでした。
78歳になったばかりの彼は、それまでの人生を振り返って後悔を感じていました。
「これまでもタバコを辞めるチャンスは何度もあったのになぁ」と。
そこで彼は一念発起し、入院したことをキッカケに本気で禁煙することを決意したのです。
家族や友人、そしてお医者さんにもそのことを宣言しました。
「よし!この機会に今度こそ禁煙に成功するぞ!」と。
でもその時の彼は知りませんでした。
肺がんの進行がすでに末期になっていたことを。
実は彼の家族は早い段階でそのことを知っていましたが、その事実を本人に伝えていませんでした。
心の準備ができていなかったのです。
そんなことは露知らず、当の本人は前向きな気持ちで禁煙に取り組みました。
当然、入院しているのだから、タバコが吸える環境ではありません。
もちろん人目を盗んで、深夜や屋外で吸うことは可能でしょうが、彼はそうしませんでした。
そしてニコチンの禁断症状と戦いながらも、回復して退院することを想像して心のなかに深い喜びを感じていました。
「こんなキッカケだったけど、ついに、本当にタバコを辞められるな」と。
また「肺に影が見つかったからと言って、こんなところで私の人生は終わらないだろう。孫もいるし、禁煙して再び健康を取り戻そう」
そんな風にこの先の人生を考えていたのです。
そしていよいよ、本格的な治療に入ることになりました。
家族も、そして医者も、もう彼の病状を隠すことはできません。
そこで告げられた事実を知り、彼は衝撃を受けました。
そして、
「あぁ、もっと早くタバコを辞めていたら…」
と深く後悔したのです。
さらに「タバコが憎い、あの時タバコと出会っていなければ…もっと真剣に禁煙に取り組んでいたら…」と思うようになります。
その後も、治療は続きましたが、すでに回復の見込みはありませんでした。
そこで家族は「在宅療養」を選択します。
辛い闘病生活を病院で送るのではなく、緩和ケアをしながら自宅で過ごすという選択です。
本人もそのことに同意し、長く離れていた我が家に戻ることになりました。
そこはタバコを自由に吸える環境です。
家族は、彼に残された人生の時間を、自由に、そして好きなように生きて欲しいと申し出ました。
あんなに好きだったタバコも、今更辞める必要はないと伝えました。
ところが当の本人は「おれはタバコを辞めて健康になるんだ」といって
頑なに禁煙を継続していたのです。
たしかにこの時の彼の人生にとって、もうタバコは必要なくなったのだと思います。
自分の人生にとって、タバコよりも大切なものに気がついたからです。
でも周りは、好きなことを無理して辞めなくてもいいと感じていました。
その後、おじいちゃんはあっという間に旅立ちました。
肉体の制約がない自由な領域へ。
彼は人生の最期に「禁煙」に成功したのです。
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この話は以上になります。
様々な環境で多くの人が、何らかの原因で肉体の寿命を終えていきます。
その原因の一つに「喫煙習慣」は関係していることはよく知られています。
そして、この話の主人公の彼が禁煙したのは、本人の理想と比べると「遅かった」と言うことができます。
ですが本当に「がんの原因」がタバコだったのか?
そしてタバコを辞めていれば長生きできたのかは誰にもわかりません。
この話から見えてくるのは「今をどう生きるか」ということです。
今この瞬間に「自分の選択を後悔しないかどうか?」ということです。
つまり「今私はタバコを吸う」という選択をするのか?
それとも、人生を長いスパンで捉えて「今日も、そして明日も後悔しない生き方」を選ぶのか?
その「今」が明日の「今」を作っていきます。
その積み重ねが「私の人生」を彩り、生きる意味を与えてくれるのです。
不健康な習慣を選択するのなら、それはリスクを積み重ねることだと言えます。
畑に種を植えて水をまき、それを育てていることと同じです。
それはやがて大きくなり花を咲かせ果実を実らせます。
反対に健康な習慣を身につければ、同じように芽が出て大きく逞しく育っていきます。
健康へのリスクという観点から見ると、喫煙の習慣はないほうが望ましいでしょう。
でも人生の本質はそこじゃないと思います。
自分が決めたことや、理想の人生に対して「どれだけ選択し続けることができるか?」が大切だと思います。
もし常に自分の「本当の想い」に正直であるなら、どんなときでも何が起こっても「これでいい、私が決めたことだから」と納得できるはずです。
その腑に落ちる感覚は、心の豊かさにつながります。
後悔のない人生につながります。
本当の「自分の想い」と決断、そして行動が一致していくことは喜びです。
それが自分の人生を悔いなく「生ききること」につながっていきます。
私は、これを読んでくれている「あなたの選択、そして決断」を心から尊重しています。
ただそれは、短絡的な欲求に従うのではなく、心の中から湧き上がった
「本当の自分、本当の生き方」を常に選んで欲しいのです。
今回の話、何かの参考になれば、嬉しく思います。
「自分の人生を自分で作り上げていく」
そう決断したあなたを尊敬しています。
ありがとうございました。