準現行犯逮捕とは? 〜「今じゃないのに逮捕できる?」の正体〜

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「現行犯逮捕」はよく聞くけど、
“準”現行犯逮捕って何?

名前からしてちょっと曖昧で、
「それって現行犯と何が違うの?」と感じる方も多いと思います。

実はこの制度、
“今まさにやっていないのに、現行犯と同じ扱いで逮捕できる”
という、なかなか強力なルールです。

今日はこの「準現行犯逮捕」を、わかりやすく解説します。

■ そもそも現行犯逮捕とは

まず前提としての「現行犯逮捕」。

これは
犯罪をしている最中、または直後の人をその場で逮捕することです。

たとえば

万引きしているところを店員が見た
殴っている最中に警察が来た

こういうケースですね。

この場合は、
逮捕状がなくても逮捕OKです。

■ 準現行犯逮捕とは何か

では本題。

準現行犯逮捕とは、

現行犯と同じくらい「犯人であることが明らか」な場合に、現行犯と同様に逮捕できる制度

です。

つまり

「その瞬間じゃないけど、もう犯人でしょこれは」

という状況です。

■ どんな場合に成立するのか

日本の刑事訴訟法では、代表的にこんなケースが挙げられています。

① 犯罪直後に追いかけられている

犯行後すぐに逃げていて、
被害者や周囲の人から追われている場合。

逃げてる時点でだいぶ“黒”です。

② 盗品や凶器を持っている

例えば

血のついたナイフを持っている
万引き品を持ったまま出てきた

「説明してもらおうか」では済まない状態。

③ 身体や衣服に犯罪の痕跡がある

例えば

血だらけ
破れた服
現場と一致する汚れ

もはや状況証拠が強すぎる。

④ 誰が見ても犯人だと疑う十分な理由がある

少し抽象的ですが、

客観的に見て“ほぼ犯人確定”の状態

です。

■ なぜこんな制度があるのか

理由はシンプルです。

逃げられる前に捕まえるため

もし「今やっている瞬間」しか逮捕できないなら、

ちょっと時間が経っただけで逃げ放題
証拠も消され放題

になってしまいます。

そこで

「ほぼ現行犯と同じなら、同じ扱いにしよう」

というのが準現行犯逮捕です。

■ 誰でも逮捕できるの?

ここ、意外と大事です。

現行犯逮捕と同じく、

一般人でも可能です(私人逮捕)

例えば

店員が万引き犯を取り押さえる
被害者が逃げる犯人を捕まえる

こういった場面ですね。

ただし…

■ 注意:やりすぎると違法になる

ここはかなり重要です。

準現行犯逮捕は便利な反面、

条件を満たしていないと違法(不法拘束)になります

例えば

単なる「怪しい人」を拘束する
勘違いで押さえつける
過剰な暴力を使う

こうなると逆に
逮捕した側が責任を負う可能性があります。

■ 現行犯との違いを一言で

まとめるとこうです。

現行犯逮捕: 今まさに or 直後
準現行犯逮捕: 少し時間は経っているが、犯人性が明らか
■ まとめ

準現行犯逮捕とは、

“時間はズレているが、犯人と断定できるレベルなら逮捕できる制度”

です。

日常ではあまり意識しませんが、

ニュースやトラブルの現場では実はよく使われています。

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