トレンドで勝っても、レンジで負ける
どんな手法でも、明確なトレンドが出ている場面では比較的簡単に勝てます。
しかし、
「トレンド相場で得た利益を、その後のレンジ相場で全て吐き出してしまう」
これは、多くのトレーダーが経験する「あるある」ではないでしょうか?
解説書にはよくこう書かれています。
「レンジ相場は避けましょう」
でも、具体的に「どうやって今の相場がレンジだと判断するのか?」まで説明されていることはほとんどありません。
「移動平均線(MA)が絡んでいるとき」
「方向感がないとき」
……
それは、完成したチャートを見れば誰でも言えることです。
大切なのは、リアルタイムのチャートでどう判断するかです。
実例:先月末のドル円(レンジ判断のプロセス)
実際のチャート(先月末のUSDJPY)を使って解説します。
一見複雑に見えますが、手順を踏めば誰でもレンジを見抜けます。
Step 1:下落トレンドの発生と「戻し」待ち
まず、直近の安値を明確に下抜けました。
この時、焦って飛び乗り売りをするのはNGです。
「明確に抜けたなら、必ず戻し(調整)が入る」という構造を理解し、じっくり待ちます。
Step 2:トレンド転換の兆し(レンジ入りの合図)
戻しを待っている間に、高値ライン(②)を実体で上抜けました。
さらに、MA(移動平均線)がゴールデンクロス(GC)を始めました。
これは「下落の勢いが弱まり、方向感が怪しくなってきた(レンジ入りの可能性が高い)」というサインです。
Step 3:「ボックス」で囲い込み、手出し無用とする
ここで、上値と下値を四角いボックスで囲みます。
このボックスの中にいる間は、「手出し無用(トレードしない)」と決めます。
上下に振らされて無駄な損切りをするくらいなら、何もしない方が利益(資金)を守れるからです。
Step 4:ブレイク後の「ご褒美」
その後、ボックスを上方向に明確にブレイクし、きれいな上昇トレンドが発生しました。
私はこの上昇トレンドで、2回のエントリーを行い、しっかりと利益を得ることができました。(※過去記事参照)
もし、レンジ内で消耗していたら、このチャンスに乗る資金や精神的余裕はなかったかもしれません。
レンジ回避は難しくない
レンジを見極めることは、決して難しいことではありません。
以下の3点を意識するだけで、無駄なトレードは劇的に減ります。
1.高値/安値の更新が止まったか?
2.MA(移動平均線)が横ばい、または絡み合っていないか?
3.「待つ」ことができるか?
レンジ相場は、次のトレンドに向けた「エネルギー充電期間」です。
相場が休んでいる時に、トレーダーだけが必死に動く必要はありません。
「分からない時は、やらない」
これもまた、立派なトレード技術(構造的な判断)の一つです。
感覚ではなく、構造でトレードする。
今週もお疲れ様でした。
良い週末をお過ごしください。
のん