自分がどうしたいのか、分からなくなったあなたへ

自分がどうしたいのか、分からなくなったあなたへ

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コラム
「どうしたい?」と聞かれて、
言葉に詰まってしまう。

何が食べたいのかも、
どこに行きたいのかも、
これからどうしたいのかも——
自分のことなのに、答えが出てこない。

そんな自分に気づいて、
「私って、空っぽなのかな」と
こわくなったことはありませんか。

でも、それは空っぽなのではありません。

長いあいだ、誰かの気持ちを先に考えてきた人は、
自分の気持ちを聞く回路を、
いったん奥にしまっているだけなんです。

相手が怒らないように。
場の空気が悪くならないように。
そうやって「まわりの正解」を探し続けていると、
「私の正解」を出す出番が、なくなっていきます。

使っていない筋肉が細くなるのと同じで、
分からなくなったのは、あなたのせいじゃありません。

そして、もうひとつ。

疲れているとき、心はわざと答えを出さないことがあります。
決めるのにも、望むのにも、力がいるからです。

答えが出ない日は、心が休みたい日。
そう受け取ってもらって大丈夫です。

そのうえで、もし少しだけ回路を戻したいなら、
大きな問いは、いったん置いておきましょう。

「これからどうしたい?」ではなく、
今日いちにちのなかで、こう聞いてみてください。

「今、どっちがちょっとマシ?」

冷たいお茶とあたたかいお茶、どっちがマシ?
このまま座っているのと、横になるの、どっちがマシ?

「したい」じゃなくていいんです。
「マシなほう」でいい。

好きなものを探すより、
ラクなほうを選ぶほうが、ずっと答えやすいから。

その小さな「こっち」を積み重ねていくと、
だんだん、心が声を出しはじめます。

あなたの気持ちは、消えたわけじゃありません。
ずっと奥のほうで、聞かれるのを待っています。

今日も、ここまで読んでくれてありがとうございます。
どうかあなたが、あなたの声を思い出せますように。

ひとりで抱えきれない時は、いつでもお話を聞かせてくださいね。
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