カウンセリングを行っていると
認知行動療法を受けることってできますか?
とよく聞かれます。
「よくこんな難しい専門用語を知ってるな~」といつも感心してしまいます。
おそらくネットで調べる過程で、効果のある心理療法として何度も見るため覚えたのでしょう。
すでに自分でできることを試したり、調べたりする努力家であるのと同時に、それでもなかなか現状が変わらないという悲しさもあり、だから私たちに相談しに来るという期待もあるのでしょう。
さて、この質問をしていただいたときには、Yes か No と答える前に、いくつか確認させていただいていることがあります。
認識のすり合わせ
「認知行動療法を受けることってできますか?」と聞かれたときに必ずお聞きするのが、
「よくご存じですね。(のようにクッションをはさんでから)
えっと、認知行動療法の中にもいろいろあるんですけど、
認知行動療法について、何か知ってることとかイメージしてることとかってありますか?」
という質問です。
これには、ご自身の考えを言語化してもらおうという重要な狙いがあります。
この質問に答えるためには、今自分が何に困っているかを説明しないといけないのですが、
「自分が今何に対してどう困っているかって、意外と自分でもちゃんと分かってないもんんだな」
ということを実感していただく機会になります。
今、何に困っていて、それを認知行動療法がどのように解決してくれることをイメージしているのか。
それが可能かどうかはいったんおいておいて、その前提を私たちの間で共有することがスタート地点になります。
あくまでカウンセリングの一種。基本は同じ
認知行動療法というすごいカッコいい名前の心理療法があると知ると、みなさん多かれ少なかれ、心理士が魔法のように自分の困りごとを解決してくれると期待を抱いてしまいます。
しかし実際は他のカウンセリングと同じように、みなさんが自分自身と向き合うことが必要です。
その結果、説明していただいたことについて「ここは認知行動療法がよさそうですね」「ここは違うアプローチがいいかもしれません」のように、私ができることを提案させていただきたいと思います。