返信待つだけの恋、私だけ必死かよ
夜22時。通知欄ばっか何回も開いて、来てないLINEに勝手に落ち込む癖。また出てる。部屋の明かりはつけない。スマホだけ光ってて、BGMじゃ誤魔化せない静けさが心に刺さる。「わかってる、自分でも滑稽だな」って思ってるのに、やめられない。たとえばの話。お風呂あがり、髪まだ濡れてるのにスマホがピコッと鳴る。全裸でダッシュして開いたら——「楽天ポイント2倍デーです💰」……いや、誰が今、愛されたい女に“ポイント還元”勧めてんのよ。こっちは感情スッカラカンなんだよ?この通知、恋の亡霊からの誤爆メッセージかと思ったわ。でもね、3回目だってわかってるのに、毎回ちょっとだけ心臓が跳ねる自分がいる。可愛い、でもちょっと情緒バグってる。スマホ開く指先、毎回“希望”って書いたマッチ擦ってるみたいで、ちょっと風が吹くだけで消える。それでもまた、擦っちゃうのよね。髪を結んで、夜用パック貼って、寝る準備は完了。…のはずなのに、“心の電源”だけ、まだオフにできてない。通知が鳴るたびに「もしかして」って期待して、違ってて、「ですよね…」って傷ついて、気を紛らわすためにYouTubeつけても、また通知見てるんよ。もはや通知ジャンキー。どんな通知が来ても「ハズレ演出」にしか見えないのに。昼間はね、ちょっとマシなの。仕事もあるし、友達と話してると「あれ?もういけるかも」って思えたりもする。でも夜は無理。“好きの残骸”が、部屋の隅っこから這い寄ってくる。「まだ未読だよ」「さっきインスタ動いてたよ」「今日も返信なかったね」って、脳内通知ONにしてんの誰だよ、マジで。恋の感情ってさ、夜になるとホラー映画化するのよ。画面越し
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