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【芸術における「実相」と「写像」】青山学院大学総合文化政策2016年

(1)問題 ① 「たしかにわれわれのこの国については」とぼくは言った、「ほかの多くの点でもこの上なく正しい仕方で国を建設してきたと思うけれども、しかしぼくは、とりわけ詩(創作)についての処置を念頭に置いてそう言いたい」 ② 「とおっしゃいますと、どのような?」と彼はたずねた。 ③ 「詩(創作)のなかで真似ることを機能とするかぎりのものは、けっしてこれを受け入れないということだ。つまり、どうもすべてそうした類いのものは、聴く人々の心に害毒を与えるもののようなのだ。聴衆のほうで、それらの仕事がそもそもどのような性格のものであるかという知識を、解毒剤としてもっていないかぎりはね」 ④ 「いったいどのようなお考えで」と彼はたずねた、「そう言われるのでしようか?」 ⑤ 「では聞いてくれたまえ。というよりむしろ、答えてくれたまえ」 ⑥ 「たずねてください」 ⑦ 「それならば、われわれは次のことから考察をはじめることにしようか―いつもやっている探求方法を出発点としてね。というのは、われわれは、われわれが同じ名前を適用するような多くのものを一まとめにして、その一組ごとにそれぞれ一つの(実相)(エイドス)というものを立てることにしているはずだから。どうだ、わからないかね?」 ⑧ 「わかります」 ⑨ 「ではいまもやはり、そのような(多くのもの)のうちで、どれでも君の好きなものを取り上げることにしよう。たとえば、もしよければ、こんな例で考えよう―寝椅子や机は、数多くあるはずだ」 ⑩ 「ええ、むろん」 ⑪ 「ところがそれらの家具について、(実相)(イデア)はということになると、二つあるだけだろう―寝椅
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