メンタルヘルス・ファーストエイド(MHFA)とは
「メンタルヘルス・ファーストエイド」という言葉をご存じでしょうか。
心の危機状態への応急処置のことです。
心の病が増える中、家族や同僚、傍にいる人の症状悪化に接する場面も増えていくでしょう。その時まず最初に何をしたらいいか、を示してくれています。
今回はメンタルヘルス・ファーストエイドの、職場・家庭で出来ることについてまとめました。
1.メンタルヘルス・ファーストエイドの定義
「メンタルヘルス・ファーストエイドは、メンタルヘルスの問題が起きている人、既存の精神疾患の悪化を経験している人、あるいはメンタルヘルスの危機的状況を経験している人へ提供される支援です。ファーストエイドは適切な専門的支援を受けるまで、あるいは危機的状況が解決するまで提供されます。メンタルヘルス・ファーストエイドは、たいていはメンタルヘルスの専門家ではなく、むしろその人の社会的つながりの中にある人(たとえば、家族や友人、職場の同僚)、あるいは対人サービス職従事者(たとえば教師や景観、職業紹介所の職員)によって提供されます」(「メンタルヘルス・ファーストエイド: こころの応急処置マニュアルとその活用」)メンタルヘルスの問題が起きている人に対して必要な援助は色々あります。
まずは医学的治療、そして休養、心理的援助、リハビリテーションなどが考えられます。休養以外はどれも専門家によって提供されるものです。
しかし問題が起きてすぐにそれに気づいて専門機関に繋がれる人ばかりではありません。むしろそうした人は少ないでしょう。
そこに到達するまでの間に傍にいる人が必要なサポートを出来ることで、予後(病気の経過と回復の継続)が
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