絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む

すべてのカテゴリ

2 件中 1 - 2 件表示
カバー画像

独り語り ~懐古譚~

久しいね 友よあれから数十年 君と過ごした日々は 今も昨日のことのように色褪せないあの頃のように 野山に河海にと共に駈けることは叶わぬやもしれぬがその優しい笑顔に再会し 語らう幸せに心からの感謝を贈りたいんだ友よ ありがとう私の生まれ育った所は、野山に河海と豊かな自然の恩恵に満ちた、実に穏やかな村であった。小学に入学するまでは、父は出稼ぎで不在母とは幼少期に別離していたため、祖父母と暮した。お嬢様育ちの祖母は、家事などがあまり得意ではない。事故の後遺症から足腰が少々不自由であったから家事や家業の手伝いと祖母の介助は私の日課であった。今でいう、ヤングケアラーと云えるだろう日々の生活に、辛いとの思いはなかったが周囲の心無い言葉に傷つき、ふっと寂しさを覚えることがあった。そんな私にも、寂しさなどを忘れて思いっきり楽しい時を共に過ごす大切な友人が一人いた。彼の案内で一緒に野山や河海を駈け巡り海を一望できる、とびっきり眺めの良い場所山菜に果実、美味しい実のなる所、薬にもなる植物雲丹や鮑に蟹、豊富な魚介類が獲れる穴場冷たくておいしい湧水に温泉の湧く河など様々な事を教わったり、何でも語り合い、いつも一緒に居てくれる。彼と過ごす時間は、私にとって毎日の楽しみであった。この彼との日々は、私が高校進学の為一時、実家を離れることになるその日まで続いた。あれから数十年経った今も、彼と過ごした日々の記憶は色褪せることなどなく、昨日のことのように鮮明だ。彼は、スラリと背が高く、意志の強そうな切れ長の眼に土地の海が時折見せるような、藍灰色の瞳という端正な顔立ちの青年で、肌は陶器のように透き通るように白かった
0
カバー画像

独り語り ~序章~

独り語りの初回は「今頃ですか?」との声が届きそうではあるが自己紹介のつもりで、自身の事をゆるゆると語ろうと思う。清海を抱きし 霊峰の地に降り立つ慈愛溢るる縁に 聲に 導かれ清浄明潔な時に 感佩を日々よ永劫続けと祈る童長き時の旅路に あの日に邂逅し想い重ねて 夢を見る私は、人と語らう時が大好物である。家族や友、共に暮らす猫様達はもちろんだが草花や木々に自然であったり、庭先に時折訪れる鳥など時には、家電やTVなどにまで話しかけていたりするなかなかに風変わりな輩だ (* ̄m ̄)プッしかし、幼い頃の私は、あまり体が丈夫ではなく独りで過ごすことが多かった所為か人見知りで無口な童であった。そんな私が小学に通い始めた少女の頃自身と他者との”違え”に気付くこととなる。私の生まれ育った土地には、昔から一部の人々から ”カミサマ” と密かに呼ばれる存在が在った。それはあまり語られることのない存在でありよく耳にする沖縄の”ユタ”に近い存在と云えるように思う。これは自ら望んで修行などを経てなろうとしても、なれやしない。本人が望む望まないにかかわらず、選ばれてしまうことで”能力”のスイッチをONにされてしまうこれを本人が自覚し受け入れることで”カミサマ”となる。私が少女の頃に気づいてしまった他者との”違え”それは、拒否不可能な授かりものを受け取ってしまっていたことに気付いてしまった瞬間だったのだ。我の願いは、大切な愛しき人々や猫達と共に生き日々をただ普通に...平穏に在れる幸せなのだが。それを得る術は、もう少し選択の自由が欲しいなどと物申したいところは多々ある。ゆるゆる行きたいが、そうも行かなくなり始
0
2 件中 1 - 2