155.家庭料理に欠かせない野菜の一つ「ピーマン」。
家庭料理に欠かせない野菜の一つ「ピーマン」。夏に旬を迎える野菜ですが、スーパーでは通年購入でき、1年中食卓を彩ってくれる野菜です。ところで、みなさんはピーマンの中にある白い「わた」と、そこについている「種」をどうしていますか。調理法やメニューにもよると思いますが、大きく「取り除いて捨てる」人と「食べる」人に分かれるのではないでしょうか。
ネット上では、「全部食べます」「わたも種もおいしい」「栄養があるらしいから食べる」という人と、「食べるという発想がなかった」「わたが苦いから捨てている」「食感が好きじゃないから食べない」という人に分かれるようです。
ピーマンの「わた」と「種」は食べるのか、それとも捨てるのか、どうするのがよいのでしょうか。管理栄養士の岸百合恵さんに聞きました。
皮の部分よりも、わたや種の方が苦い
Q.そもそも、「ピーマン」とはどんな野菜ですか。
岸さん「ピーマンはナス科トウガラシ属に分類される植物で、パプリカやししとうなどと同じ仲間です。緑色のピーマンは未熟な状態で収穫されたもので、これを木で完熟させると『赤ピーマン』となり、ビタミンCやカロテンの量が倍増する他、甘みも強くなります。店頭には一年中並んでいますが、露地栽培の場合、旬は6~8月ごろです。
幅広い料理に使われる野菜ですが、特に肉や油との相性がよく、チンジャオロースやピーマンの肉詰めなどが定番料理ですね。緑のピーマンには独特の青臭い香りと苦みがあり、好みが分かれる部分でもあります。子どもが苦手とする野菜の代表格でもありますが、近年では、子ども向けに苦みの少ない品種も開発されています。また切り方でも、
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