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六本木のオフイスで若い男性社員を号泣させた女

あれはオイルショックの数年前のことでした。 当時、私は日本へ進出のため、設立準備中のアメリカの会社で働いていました。 職種はオフイスマネージャー兼社長秘書 でも、オフィスマネージャーと言っても、 未だにどんな仕事なのか、良く分かりません。 オフイスマネージャーなんて、あまり聞きませんよね。 一体、何をするのか? よく分かりませんでした。 とにかく、企画部、営業部、経理部などではなく、どこが処理するのかわからないような問題はすべて処理する。オフイスが円滑に動くようにすることすべてを担当する、 と言われても、よく分かりませんでした。舞台監督が、舞台で起こったことはすべて責任を持つのと同じようにオフィスで起こったことはすべてオフィスマネージャーの責任と言われても、 雲をつかむような話です。 初めは、良く分からないからと辞退したのですが、 社長に大丈夫だから、まあまあとにかくやってみなさいと言われて、 お引き受けすることにしました。 スタートしてみると、 観葉植物が枯れた、とか 机のカギを忘れてきたから引き出しが開かない、とか 机の角に腕をぶつけて擦りむいた、とか タイプライターが、動かない、とか 仕事をしにくいから席を別のところへ変えてくれ、とか ・・・・・・ ・・・・・・ いろいろなことが飛び込んできました。 その会社が扱う商品は女性の服飾品 当時、すでにアメリカ国内はもとより、ヨーロッパ各地でナンバー1の売り上げを誇っていた会社は、勢いもあり活気にもみちていました。 その会社は、TV広告を中心にマスメディアの協力を得て マーケティング主導で大々的に日本進出を企てていたのです。 当
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