#2【歌ってみた】プロの音源との決定的な違いは『反響音』
ようこそおいでまし、RIONです。今回は、ボーカルの音質に非常に大きく影響する『部屋の反響音』についてです。前回のブログ「#1【歌ってみた】高音質で録れる宅録マニュアル」でも反響音について少し触れましたが、反響音はない方がいいということと、カットするための道具紹介のみでしたので、#2では少し掘り下げてお話ししてみようと思います。①『反響音とは?』みなさんは今までミックスを依頼しようとした時に、反響音についてMix師さんから指摘を受けた事がありますか?ミックス経験がない人からすると、「だからなに?」「反響してて何が悪いの?」と思うかもしれません。反響音、部屋鳴りとも言いますが、簡単に言えばその部屋のリバーブです。「え?リバーブならいいじゃん。歌うまく聞こえるし、どうせミックスでかけるもんでしょ?」と言う声が聞こえてきそうですね。実はミックスでかけるリバーブというのは、オケに馴染むよう計算し、ボーカルに合わせた響き方、長さ、音質、音量などを緻密に調整した、いわゆる「オーダーメイド」のリバーブなんです。さらには、いくつかのリバーブを作って混ぜる事で複雑かつ自然な気持ちの良い響きを作ります。でも自宅の部屋のリバーブなんて調整されたものではないし、元の素材が反響してしまっているとその後の処理でどんどん音が悪くなります。リバーブと言ってしまうと聞こえはいいですが、その実態は汚い響きで音を台無しにする「低音質の権化」です。②『反響しているとどんなミックスになるのか』ボーカルの場合は結論から言うと◆ 生活感のあるいかにも素人くさい、安っぽい音になる◆ ピッチ・タイミング補正で音が不自然になり、
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