#360 夜遅くなっても子どもが寝ない…何時までに寝かせるべきか 生活習慣をどう見直す?
夜遅くなっても子どもが寝ない…何時までに寝かせるべきか 生活習慣をどう見直す? 専門家に聞く
夜遅い時間になっても、子どもがなかなか寝なくて悩む人も多いのではないでしょうか。特に子どもを保育園に預ける共働き世帯の中には、子どもの就寝時間が遅くなるケースがあります。未就学児は、何時までに寝るのが望ましいのでしょうか。生活習慣を見直す際のコツについて、子育て支援などを行う一般社団法人キャリアエデュケーション協会(東京都中央区)代表理事で公認心理師の山下エミリさんに聞きました。
1日10~11時間の睡眠が必要
Q.未就学児は、何時までに寝るのが望ましいのでしょうか。1日に必要な睡眠時間も含めて教えてください。
山下さん「『幼児期』と言われる3歳から6歳の子どもに必要な睡眠時間は、10〜11時間と言われています。両親が働いている場合、午前8時ごろまでに保育園に預けるのが一般的だと思います。その場合、起床時間は遅くても午前7時ごろになるでしょう。
つまり、午前7時起床で10時間から11時間の睡眠時間を確保したい場合、就寝時間は前日の午後8時から午後9時ごろです。このように考えると、何時までに子どもを寝かせなければならないのかは、おのずと決まります」Q.もし未就学児が夜更かしを続けた場合、どのような影響があるのでしょうか。
山下さん「人の体は、睡眠や覚醒、ホルモン分泌のリズムが決まっており、これを『サーカディアンリズム』と言います。このサーカディアンリズムが狂うと、1日の中で体の成長に重要な成長ホルモンなどが分泌されにくくなります。また、この成長ホルモンの分泌には『メラトニン』という睡眠
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