【文献紹介#14】混合製剤に含まれる個々のモノクローナル抗体の定量方法
こんにちはJunonです。
本日公開された研究論文(英語)の中から興味のあったものを一つ紹介します。
出典
タイトル:A hydrophobic interaction chromatography method suitable for quantitating individual monoclonal antibodies contained in co-formulated drug products
著者:Lin Luo, Bowen Jiang, Yuan Cao, Long Xu, Mohammed Shameem, Dingjiang Liu
雑誌:J Pharm Biomed Anal.
論文公開日:2021年1月30日
どんな内容の論文か?
「2 つ以上の抗体を含むモノクローナル抗体(mAb)混合製剤は、いくつかの治療上の利点がある。しかし、mAbの生化学的および物理学的特性が類似しているため、製剤中の個々の抗体を定量することは困難である。3種類のmAbs を個別に定量するための疎水性相互作用クロマトグラフィー法(HIC法)を開発し、正確な定量性を示した。この方法は、各mAbの安定性試験における濃度変化をモニターするために適した方法である。」
背景と結論
モノクローナル抗体(mAb)治療薬は、より高い標的特異性、より長い半減期、規制当局による承認の可能性の高さなど、低分子医薬品と比較していくつかの利点があることが実証されています。現在、550 以上の抗体が治療薬として開発されていますが、その多くは二重特異性抗体、抗体医薬コンジュゲート、抗体フラグメント
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