【心と体は別なのね】
人は、危機に直面したり、痛みや葛藤を
感じると、自分を守るための防衛反応が
働く。これを「防衛機制」というのだが、
13の「防衛機制」の中から第3回目の
今日は、「隔離」を取り上げて話したい。
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「隔離」とは、「受け入れがたい認知の
知覚部分と感情部分を切り離して、体験
にまつわる感情を麻痺させる無意識的な
心の働き」で、「動物愛好家が肉料理を
食べる」などが非常に分かりやすい例だ。
もしかすると中にはそうでない人もいる
かも知れないが、動物愛護団体の人々や
動物園の飼育員さんも肉をお召し上がり
になるだろうし、鶏肉を食べない「日本
野鳥の会」の会員がおられるだろうか?
殊に、昔は、一般の家庭でも鶏を育てて、
時には、絞め殺して捌いて食べることも
あったのだから、たった今まで自分達と
同じ家族の一員だったと思えば、生きて
いくためにはやむを得ないこととはいえ、
悲しみの中で食卓を囲みもしたのだろう。
生きるためには心と体を別にしなければ
ならない。鳥や獣を殺しては可哀そうだ
という気持ちだけでは生きられないのが
人間社会の厳しさというものなのだろう。
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つくづく人間というものは矛盾だらけだ。
生きとし生けるものの中で、心のままに
振る舞えないのは人間だけ。だからこそ、
悩み、苦しみ、悪くすると、心の健康を
損なうことになる。そこで、疲れた心を
癒し、自分らしく生きていくための一助
として、心理関係の業務に携わる人々に
「心癒し人」、「
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