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【もう少し待てれば…】

 私の性癖?には、物語等の架空の世界に  入り込む、というのがあり、登場人物を  「たられば」で歯痒く思うことすらある。 ────────────────────  「フランダースの犬」のネロなどはその  代表格であると言える。いつぞや買った  読み聞かせ絵本にも出ており、文庫本も  持っているが、私は、どうしてもネロの  生き様には納得ができない。時代背景が  違うことも一因だとは思うが、あれでは  あまりにも生きることを諦め過ぎでは? ────────────────────  有名な物語なので余計な説明はしないが、  仕事も住む家も失った時点であまりにも  早く自分に見切りをつけ過ぎだと思えて  ならない。特に、①絵の展覧会で一等に  なれなかったことで、これで終わりだと  絶望してしまったこと、②コゼツの財布  を拾って届けた後で、奥さんとアロアの  制止を振り切って、パトラッシュだけを  残し雪の中へ出て行ったこと、③憧れの  絵を見られたことに満足し、追ってきた  パトラッシュと一緒に死んでいったこと、  これらのことが、返す返すも悔やまれて  腹立たしいのは果して私だけだろうか? ────────────────────  十五の少年にとって、仕事も住む場所も  失うというのは確かにつらくて耐え難い  ことだろう。自分が同じ立場ならもっと  混乱していたであろうことは間違いない。  思いもよらぬコロナ禍にあって、私自身、  現在、実質的には仕事がなく、住む家も  管理費が払えなくなれば(そうなるまで  には多少の年月を要するが)追い出しを  くう可能性もある。パラ
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