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足元に咲く、ちいさな灯り

夕暮れ時、少し仕事の手を止めて、お気に入りの湯呑みにほうじ茶を淹れました。立ちのぼる香ばしい湯気を眺めているとき、ふと、最近の自分が「ここではないどこか」ばかりを見つめていたことに気がついたのです。 あれもしなければ、次はこう動こう、と未来の安心ばかりを追いかけて、心がいつも少し先の時間を走っているような、落ち着かない感覚でした。 東洋思想の五行では、物事を安定させ、今ここにある現実を受け止める力を「土(つち)」の性質と捉えます。 心が焦っているときというのは、この「土」のバランスが少し揺らぎ、エネルギーが宙に浮いてしまっている状態なのかもしれません。 タロットカードで言えば、まだ見ぬ景色に気を取られて、足元の段差に気づかない旅人のような危うさです。 遠くにある大きな幸せを探しに行く気力が湧かないときは、それでいいのだと思います。 無理に歩を進めようとせず、ただ、今この瞬間の手元に視線を落としてみる。 今日引いたオラクルカードも、静かに「足元を見つめて」と告げていました。 本当に心をホッとさせてくれるものは、未来の約束ではなく、今目の前にあるお茶の温かさや、使い込まれた器のなめらかな手触り、窓から差し込む夕暮れの光といった、ごく些細な日常のなかに転がっています。 外側に答えを求め続けるのを少しだけお休みして、今、自分の手が触れているものに意識を向けてみる。 それだけで、浮き足立っていたエネルギーは静かに地面へと戻り、内側がじんわりと満たされていきます。 あなたが今、いちばん身近に感じられる心地よさは、どんなことですか。
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