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「脳に磁気、心に余白」 TMS治療を受けてみた感想

 あの頃の私は、薬を減らしたい一心でした。 向精神薬や睡眠薬を少しずつ手放し、もっと自分の足で立ち上がれるようになりたい。そんな模索の中で出会ったのが、TMS(経頭蓋磁気刺激)療法という選択肢だったのです。 治療のために足を運んだのは、新宿にある「新宿・代々木こころのラボクリニック」様でした。(選ばせていただいた理由は「通いやすさ」で決めました) 頭の外側から磁気を使って脳の特定の部位を刺激し、脳のネットワークを整えるという新しい治療法です。 主に薬物療法の効果が不十分なうつ病の治療として、いま注目されています。 何より魅力的だったのは、抗うつ薬によくある眠気や体重増加、胃腸障害といった副作用がないことでした。 私が受診したのは、罹患してちょうど、10年目ぐらいで、ベンゾチア系の向精神薬や睡眠導入剤などに対する「耐性」ができつつあったことや、これ以上、悪化させないという点でも非常に期待値が高かったです。 薬に頼らない選択肢であり、麻酔も不要で体への負担が少ないのが特徴です。治療直後に運転や仕事をこなせるほどの手軽さがあります。 もちろん、刺激による一時的な痛みや、治療後に軽い頭痛を感じることがあったり、ごく稀にけいれん発作のリスクがあったりします。 また、頭の中に金属が入っている方は受けられないといった注意点もあります。しかし、当時の私にとっては、十分に試してみる価値があるものでした。 実際の治療は、少し不思議な体験でした。まずは水泳キャップのような帽子をかぶります。 その上から、磁気を当てたいピンポイントの狙いを定めていくのです。大きなコイルがキャップの真上に配置され、いざ通
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