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誠実に生きてきたのに、なぜ報われないのか

カンパニュラという花を、知っていますか。小さな釣り鐘の形をした、あの花です。青紫や白、淡いピンク。風に揺れるたびに、ほんとうに鈴の音が聞こえてきそうな気がして、じっと見ていると不思議と心が静まってくる。どこか懐かしいような、それでいて静かに背筋が伸びるような、そういう佇まいの花です。カンパニュラという名前はラテン語で「釣り鐘」という意味だそうで、その見た目がそのまま名前になっています。教会の鐘に形が似ているということから、教会の教えとも深く結びついてきた花でもある。この花には、古いギリシア神話の物語が残っています。果樹園を守るニンフのカンパニュールという存在がいて、彼女はある夜、侵入者を見つけてベルを鳴らし、果樹園を守ろうとしました。でも侵入者に見つかり、命を落としてしまう。花の女神フローラは、その誠実さと勇気に深く心を打たれ、カンパニュールを美しいベルの形をした花に変えたと言われています。誰かに見られていたわけでもなく、褒められたくてやったわけでもなく、ただ自分の役目を全うしようとして、それでも命を懸けた存在への答えが、この花なんだと思うと、なんだか胸に来るものがある。花言葉は「感謝」「誠実」「節操」。どれも、いまの時代に少し忘れられかけているような言葉かもしれない。あなたにも、そういう経験はないでしょうか。誰かのために動いた。一生懸命やった。でも、伝わらなかった。報われなかった。むしろ傷ついた。そういう思いを、心の奥にそっとしまったまま、毎日をなんとかやりすごしている人が、意外と多いんですよね。「感謝されたくてやったわけじゃない」というのは、きっとほんとうのことだと思う。そ
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