ペットロスで仕事に行けなくなった日
朝が来るのが怖い日がありました。仕事に行かなければいけない。ちゃんと準備をしなければいけない。普通に過ごさなければいけない。頭では分かっているのに、身体がまったく動かなかったんです。大切な存在を見送ったあと、私は“普通の生活”に戻ることができませんでした。時間は止まってくれない。仕事もある。やらなければいけないこともある。でも、心だけが、どうしてもあの日から動けなかった。朝、目が覚めた瞬間に、「ああ、もういないんだ」と思い出す。その瞬間だけで、もう胸がいっぱいになっていました。仕事へ向かう準備をしながら、何度も涙が出ました。電車に乗るだけで苦しい。周りの人が普通に過ごしていることが、なぜか遠い世界のように感じる。「みんな普通に生きているのに、どうして私はこんなに駄目なんだろう」そんなふうに、自分を責め続けていました。でも今は、あの時の自分に、“駄目じゃなかった”と言ってあげたいです。それだけ、大切だったから。心がついていけないほど、ちゃんと愛していたから。本当に苦しい時って、“頑張ること”すら難しい。だから、仕事へ行けなかった日があってもいい。泣いてしまう朝があってもいい。無理に元気なふりをしなくてもいい。悲しみには、その人にしか分からない重さがあるから。私は今でも、完全に平気になったわけではありません。でも、“苦しんでいた自分を否定しなくなった時”少しずつ呼吸がしやすくなりました。もし今、同じように朝がつらい人がいたら、まずは、「ちゃんと愛していたんだ」と、自分に言ってあげてほしいです。私は今、大切な存在との思い出を、やさしい形として残す活動をしています。リアルな擬人化メモリ
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