判断が重くなる会社と、軽くなる会社の違い
― その差は、能力ではなく「戻る場所」があるかどうか ―前回の記事では、設計とは「何をするとどうなるかの未来まで描くこと」だと書きました。やることを決めるだけではなく、その先に何が起こるのか。誰にどんな負荷がかかるのか。どこでズレが生まれやすいのか。そこまで含めて見えていることが、設計なのだと思っています。では、その設計の差は、実際の現場でどう表れるのか。私は、その一つが日々の判断の重さ に出るのだと思っています。同じように忙しい会社でも、判断が重くなる会社と、軽くなる会社がある。その違いは、単純な能力差や仕事量の差だけではないのかもしれません。今回は、その違いを少し整理してみたいと思います。判断が重くなる会社は、毎回ゼロから考えてしまう判断が重くなる会社では、似たような問題が起きるたびに、毎回ゼロから考えることが起きやすくなります。このケースではどうするのか。誰に確認するのか。どこまで現場で決めてよいのか。今回は例外として認めるのか。そのたびに立ち止まり、その場で調整し、その場で意味づけをして、その場しのぎでなんとか前に進める。もちろん、丁寧に考えること自体は悪いことではありません。ただ、同じような迷い方が何度も起きているとしたら、それは慎重さというより、戻る基準が共有されていない状態 なのかもしれません。判断が重いとは、考える回数が多いことではなく、毎回ゼロ地点に戻ってしまうことでもあるのだと思います。判断が軽くなる会社は、基準が共有されている一方で、判断が軽くなる会社は、何も考えていないわけではありません。むしろ逆で、どこに戻ればいいかが見えている のだと思います。何を優
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