『金王桜縁起―巫女姉妹と縁断ちの妖怪―』4章
オリジナル曲とオリジナル小説のコラボ作品です。
ジャンル
現代ファンタジー・学園・妖怪退治・社会派エンターテインメント
曲紹介
この小説からオリジナル曲
イメージソング「桜のキズナ☆ミッション」が作られました。
第1・第2章の挿入歌としてのオリジナルソング「金王桜縁起祝詞歌」
花宮家で代々受け継がれた神歌として作成しました。
神社や渋谷を拠点にした舞踊で使える曲になっています。
第4章: キズナ☆ミッション第1節「決戦の夜」満月の夜。
金王八幡宮の境内は、異様な静けさに包まれていた。
「もうすぐ、来るわね…」
紅葉が空を見上げた。まん丸の月が、境内を青白く照らしている。
「うん…」
桜は緊張した面持ちで、鈴を握りしめていた。
「みんな、準備はいい?」
「はい」
環奈が頷いた。巫女装束ではないが、動きやすい服装に身を包んでいる。
「ああ」
蒼太は勾玉を首にかけ、護符を手に構えていた。
「私も、覚悟はできてるわ」
理佐が力強く言った。スーツ姿のまま、御札を持っている。
「篠宮さん、本当に戦うんですか?」
環奈が心配そうに聞いた。
「ええ。私にもできることがあるはず」
理佐は微笑んだ。
「それに、あなたたちだけに危険なことさせられないわ」
その時、梅之介が社殿から出てきた。
「みんな、揃っておるか」
「おじいちゃん」
「今夜、必ず奴は来る。最後の戦いになるじゃろう」
梅之介は真剣な表情で五人を見た。
「お前たちに、最後の力を授ける」
「最後の力?」
「ああ」
梅之介は金王桜に向かって、深く頭を下げた。
「千歳様、どうかお力を」
『はい…宮司殿…』
千歳の声が響くと同時に、金王桜が
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