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忘れられない恋に|まだ終われない想いを抱えているあなたへ

彼と別れて、3年が過ぎた。彼は私と別れてすぐ、別の女性と結婚して、子供もいるらしい。でも私は、何も変わらないまま。会社帰り、あの待ち合わせ場所だったクレープ屋さんの前を、今でも通る。私はいつも、バナナチョコクレープを食べて、彼はシンプルな、皮がぱりぱりのクレープを選んでいた。あれから彼を忘れようとして、私は同じバナナチョコクレープを何度も食べた。でも、どうしても、あの頃一緒に食べたクレープの方が、おいしく感じてしまう。今のクレープは、どこか味が違う。あの時、どうして私は、あんなことを言ってしまったんだろう。仕事に疲れていた私に、「大丈夫?何かあった?」と優しく声をかけてくれた彼に。「もう、うるさいな。ほっといてよ」心に余裕がなくて、つい、そんな言葉をぶつけてしまった。それから少しずつ、距離ができて。「君のわがままにはもう疲れた」その言葉を最後に、彼は私の前からいなくなった。あれから月日は経ったけど、彼以上に優しくて、素敵だと思える人には出会っていない。会いたい。でも、もう会えない。それでも、あのクレープ屋の前を通るたびに、思い出してしまう。あの時間も、あの空気も、あのときの私も。忘れたいのに、忘れられない。終わったはずなのに、終われていない。ねぇ、私はあとどれくらい、この想いの中にいればいいんだろう。夜になると、少しだけ静かになった部屋の中で、考えなくていいはずのことまで浮かんできてしまうことがある。あの人は今、何をしているんだろう。子供と遊んでいるのかな。ふとした瞬間に、私のことを思い出すことはあるのか、とか。確かめようのないことばかりを、心の中で何度も繰り返してしまう。人は
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