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苦労という名の「サンクコスト」 | なぜ抱え込みを手放せないのか

「どうして自分ばかり」と思いながらも、その状況から抜け出せない。誰かに任せればいい、少し手を抜けばいい。頭では分かっていても、どうしても自分で抱え込んでしまう。そこには、単なる真面目さや責任感だけではない、もっと厄介な心理的トラップが潜んでいます。それが「サンクコスト(埋没費用)」としての自己犠牲です。支払いつづけた「苦労」というコスト経済学の用語であるサンクコストとは、すでに支払ってしまい、二度と戻ってこない費用のことです。「せっかくここまでお金を払ったのだから、今さらやめるのはもったいない」という心理が働き、合理的ではない判断を続けてしまう状態を指します。これは、私たちの感情や生き方にも全く同じことが言えます。「これだけ我慢してきたのだから」 「これだけ自分を犠牲にして、家族や会社を支えてきたのだから」そう思えば思うほど、私たちは自分が費やしてきた「苦労というコスト」を回収しようと躍起になります。今ここで楽になったり、役割を手放したりすることは、これまでの自分の苦しみや耐えてきた時間を「無意味だった」と認めることのように感じられてしまうのです。過去を正当化するために、今を犠牲にする皮肉なことに、「自分ばかりが大変だ」という思いが強ければ強いほど、その大変さを手放すことが怖くなります。大変な状況を維持し続けることで、「ほら、やっぱり私がいなければ回らない」「これほどまでに私は必要な存在なんだ」と、過去の自分の苦労に価値を与えようとしてしまう。つまり、過去の自分を正当化するために、今の自分をさらに追い込み、新しい苦労を積み上げ続けているのです。これは、雨漏りする建物を「これまで
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「戦略的未完了」のすすめ | 完璧という壁を崩し、風を通す

「自分が最後までやり遂げなければならない」 「中途半端な状態で誰かに見せるなんて、ありえない」「自分ばかり」と嘆く人の心の奥底には、そんな強固な完璧主義が居座っていることがあります。すべてを自分で完結させ、一分の隙もない状態を作り上げようとする。しかし、その「完璧さ」こそが、あなたを孤独な抱え込みへと追い込む元凶かもしれません。完璧さは、他人を拒絶する壁になる物事を100%完璧に仕上げようと格闘しているとき、あなたの周りには見えない壁がそびえ立っています。周囲の人は、その必死な姿を見て「手伝おうか」と声をかけることすらためらわれます。「入り込む余地がない」 「自分が下手に触れて、形を崩してはいけない」あなたが完璧を目指せば目指すほど、周囲は遠ざかり、結果として「自分一人でやるしかない」という状況が強化されていく。皮肉なことに、あなたが自分を守るために築き上げた「完璧」という壁が、あなた自身を閉じ込める檻になっているのです。「未完了」をあえて放置する勇気ここで提案したいのが、物事をあえて8割で止めておく、あるいは途中の不格好な状態をさらけ出す「戦略的未完了」という考え方です。自分の弱さや、やりきれない部分を隠さずに、あえて「ここから先が分からない」「誰か助けてほしい」という空白を残しておく。それは、自分の無能さを露呈することではなく、周囲が関わるための「取っ手」を差し出す行為です。隙間があるから、風が通るすべてを自分で埋め尽くそうとするのをやめると、そこに「余白」が生まれます。その余白には、他人のアイデアが入ってきたり、思わぬ助け舟が出されたり、あるいは単に「自分を直視して一息つ
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