第12回 創業計画書は“融資のためだけ”だと思っている人へ
創業計画書についてお話しすると、よくこんな声を聞きます。「融資のときに出す書類ですよね」「一度作ったら、正直あまり見返していません」実際、創業計画書を「通過点」として捉えている方は多いです。ですが、創業後しばらく経ってから振り返ると、この考え方が後から効いてくる場面があります。創業計画と現実は、ほぼ確実にズレますまず大前提として。創業計画どおりに事業が進むことは、ほとんどありません。・想定していた売上に届かない・逆に、予想外の仕事が増える・想定外の支出が出てくる・時間の使い方がまったく違うこうしたズレは、失敗でも甘さでもなく、「普通に起きること」です。問題になるのは、ズレることそのものではありません。本当に怖いのは「ズレに気づけなくなること」創業計画書を「融資のためだけの書類」として扱ってしまうと、・計画と現実を比べなくなる・どこがズレているのか分からない・気づいたときには、修正が大変という状態に陥りやすくなります。その結果、・なんとなく不安・でも、何を直せばいいか分からない・とりあえず目の前の仕事を回すという状況が続いてしまいます。創業計画は「正解」を示すものではありません創業計画書は、未来を当てるためのものではありません。本来の役割は、・当初、何を考えていたのか・どこを前提にしていたのか・どこが想定と違ってきているのかを整理するための土台です。計画がズレていることに早く気づければ、・修正は小さく済み・判断の選択肢も多く残ります。「作ったかどうか」より「使えているか」創業計画書について大切なのは、・立派に作ったかではなく・今の事業と照らして、使えているかです。細かい数字が合っ
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