売上が立っても、続かない会社に共通する「最初の欠落」
── 事業が折れる前に必要だったのは、戦略ではなく「心の基礎工事」だった事業を始めた直後。あるいは、新しいフェーズに踏み出した直後。多くの経営者が、同じ場所で立ち止まります。「これで本当に合っているのだろうか」「誰にも相談できない」「まだ形にもなっていないのに、心だけがすり減っていく」私自身も、まさにその場所に立っていました。「0→1」の暗闇は、静かに心を削る新しい価値をつくろうとしたとき、そこにあるのは希望よりも先に孤独な不安です。既存のやり方の延長なら、迷いはあっても「絶望」まではいきません。けれど、 •前例がない •正解が見えない •何が評価されるか分からないこの条件が揃った瞬間、人は想像以上に脆くなります。この時期に多くの事業が、夜明け前で静かに撤退していきます。能力が足りないからではありません。努力が足りないからでもありません。ただ一つ、「その方向で間違っていない」と支える設計の視点がなかっただけです。売上があっても、続かない会社の正体もう一つ、はっきり言えることがあります。売上が立てば、すべてが解決する。──これは、経営の現場では真実ではありません。むしろ逆です。自分の価値観と経営の価値観とが統合されていない場合 •売れるほど、合わない顧客が増える •やりたくない仕事に時間を奪われる •「成功しているのに、苦しい」状態になる結果、10万、100万と売れても、心が拒否し、事業を手放す。価値観が統合されている場合 •売上は「評価」ではなく「証明」になる •忙しくても、エネルギーが循環する •工夫や改善が自然に生まれる同じ数字でも、体験されている世界がまったく違うのです。
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